LaTeX の \vec コマンド

\vec は文字の上に小さな矢印を付けるコマンドです。ベクトルを表す最も一般的な方法のひとつです。

基本的な使い方

\vec{a} で a の上に矢印が付きます。

\vec{a}

ベクトルの表記

物理や数学でベクトルを表すときに使います。

\vec{v} = (v_x, v_y, v_z)

速度ベクトル をその成分で表しています。

ベクトルの演算

ベクトル同士の演算も矢印を使って書けます。

\vec{a} + \vec{b} = \vec{c}

内積と外積

内積と外積の表記例です。

\vec{a} \cdot \vec{b} \quad \vec{a} \times \vec{b}

内積は (ドット)、外積は (クロス)で表します。

\overrightarrow との違い

\vec

のように短い矢印、1文字のベクトル向き

\overrightarrow

のように長い矢印、複数文字や位置ベクトル向き

1文字のベクトルには \vec、点AからBへのベクトルには \overrightarrow を使うのが一般的です。

\vec{a} \quad \overrightarrow{AB}

ボールド体との使い分け

ベクトルの表記には、矢印の代わりにボールド体を使う流儀もあります。

矢印

のように上に矢印、手書きに近い

ボールド

のように太字、印刷物でよく使われる

物理学では矢印、線形代数の教科書ではボールド体が多い傾向があります。どちらを使うかは分野や教科書のスタイルに合わせてください。

物理の例

力のつり合いを表す式の例です。

\sum \vec{F} = m\vec{a}

ニュートンの運動方程式をベクトル形式で書いています。