LaTeX の \hat コマンド
\hat は文字の上にハット記号(^)を付けるコマンドです。統計学の推定量や、単位ベクトルを表すときによく使われます。
基本的な使い方
\hat{x} で x の上にハット記号が付きます。
\hat{x}
統計学での推定量
統計学では、母数の推定値を表すのにハットを使います。
\hat{\theta}
が母数(真の値)、 がその推定量という使い分けです。
回帰分析での例
回帰分析では、予測値にハットを付けます。
\hat{y} = \hat{\beta}_0 + \hat{\beta}_1 x
が予測値、 と が推定された回帰係数です。
単位ベクトル
物理学では、単位ベクトルを表すのにハットを使うことがあります。
\hat{i}, \hat{j}, \hat{k}
x軸、y軸、z軸方向の単位ベクトルです。
\widehat との違い
複数文字にハットを付けたいときは \widehat を使います。
\hat
のように1文字分の幅でハットが付く
\widehat
のように複数文字全体を覆うハットが付く
1文字なら \hat、複数文字なら \widehat と使い分けるのが一般的です。
文脈による意味の違い
| 分野 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 統計学 | 推定量 | (母平均の推定量) |
| 線形代数 | 単位ベクトル | (単位法線ベクトル) |
| 論理学 | 否定 | (命題pの否定、ただし稀) |
ハット記号の意味は分野によって異なるので、文脈に注意してください。