There is 構文と文型の関係|中学英語
There is a book on the desk. のような There is/are 構文は、中学英語で早い段階から習う表現だ。しかし「これは何文型なのか?」と聞かれると、意外と答えに困る人が多い。There 構文と文型の関係を整理してみよう。
There is/are 構文の基本
There is/are は「〜がある、〜がいる」という存在を表す構文だ。
ここで注意したいのは、この There は「そこに」という場所の意味を持たないということだ。文を始めるための形式的な語で、日本語に訳す必要がない。
There 構文の文型は第1文型(SV)
There is a cat under the table. を文型で分析すると、実は第1文型になる。
There is a cat under the table.
There は形式的な主語(仮主語)
a cat が意味上の主語(S)
is が動詞(V)、under the table は修飾語(M)
つまり実質的には A cat is under the table.(猫がテーブルの下にいる)と同じ構造だ。There は文の先頭に置くための「飾り」にすぎないので、文型の要素としてはカウントしない。
なぜ There を先頭に置くのか
A cat is under the table. でも文法的には正しい。しかし英語には「新しい情報は後ろに置く」という傾向がある。
a cat(新情報)が先に来ている。聞き手はまだ猫の存在を知らないのに、いきなり主語にされている。
There で文を始め、a cat を後ろに置くことで「猫がいるよ」という新情報を自然に導入できる。
There 構文は「まだ話題に出ていないものの存在を紹介する」ときに使う。だから a や some のような不特定を表す語と相性がよく、the とはあまり一緒に使わない。
There is と There are の使い分け
動詞の is と are は、後ろに来る名詞(意味上の主語)の数で決まる。
| 意味上の主語 | 動詞 | 例 |
|---|---|---|
| 単数 | is | There is a pen. |
| 複数 | are | There are two pens. |
There の直後の動詞ではなく、後ろの名詞に合わせるのがポイントだ。形式的には There が主語の位置にあるが、動詞の形を決めるのは実質的な主語のほうになる。
There 構文の否定文と疑問文
否定文は is/are の後ろに not を置く。疑問文は is/are を There の前に出す。
疑問文で Are there …? の形になるとき、There は主語の位置に残る。これは There が形式上の主語として機能しているからだ。通常の疑問文では主語と動詞が入れ替わるが、There 構文でも同じルールが適用され、Is/Are + thereの語順になる。
形式主語の There は疑問文でも主語として扱われるということ。
文型分析の練習
いくつかの There 構文を文型で分析してみよう。
S = a library、V = is、M = in our town。第1文型(SV+修飾語)。
S = many birds、V = are、M = in the sky。第1文型(SV+修飾語)。
どちらも第1文型で、場所を表す部分は修飾語(M)だ。修飾語は文型の要素に含まれないので、骨格は常に SV になる。
よくある間違い
There is a book on the desk. を「そこに机の上に本がある」と訳すのは間違い。この There は訳さない。
There 構文は新情報を導入するためのものなので、すでに知っている特定のものには使わない。The book is on the desk. が正しい。
まとめ
There is/are 構文は第1文型(SV)に分類される。There は形式的な主語であり、本当の主語は後ろにある名詞だ。「新しいものの存在を紹介する」のが There 構文の役割であり、文型を理解しておくと構造が見えやすくなる。



