金属イオンと結合して機能するタンパク質
トランスフェリンなどのタンパク質は金属イオンと結合し、その機能を発現する。タンパク質を活性化するイオンとして鉄イオンが特に重要である。
また、フェレドキシンのように鉄-硫黄クラスターをもつタンパク質も多い。タンパク質と、そのタンパク質が必要とする金属イオンは以下のとおり。
注:金属イオンは金属の名前で示す。
| タンパク質 | 金属イオン |
|---|---|
| カルモジュリン | カルシウム |
| カルボキシペプチダーゼ | 亜鉛 |
| シトクロムc | 鉄 |
| セルロプラスミン | 銅 |
| トランスフェリン | 鉄 |
| フェリチン | 鉄 |
| フェレドキシン | 鉄、硫黄 |
| ヘモシアニン | 銅 |
| ラッカーゼ | 銅 |
ATP7B遺伝子異常によって引き起こされる難病のウィルソン病は、その診断に際してセルロプラスミンの数値を用いる。
キレート剤
上にあげたタンパク質は金属イオンを失うと機能も失う。キレート剤は特定の金属イオンと強く反応する試薬で、タンパク質から金属イオンを除くときに用いる。
キレート剤と、そのキレート剤が結合する金属イオンを次に示す。
| キレート剤 | 金属イオン |
|---|---|
| o-フェナントロリン | コバルト、鉄、銅 |
| エチレングリコールビス四酢酸 (EGTA) |
カドミウム、カルシウム |
| クエン酸 | カルシウム |
トランスフェリンなどのタンパク質は金属イオンと結合し、その機能を発現する。タンパク質を活性化するイオンとして鉄イオンが特に重要である。