英語で謝るときの表現 - Sorry と Apologize の使い分けと謝罪の程度

英語で「ごめんなさい」と言いたいとき、真っ先に思い浮かぶのは Sorry でしょう。しかし英語の謝罪表現は、場面の深刻さや相手との関係によって使い分ける必要があります。軽い場面でかしこまりすぎると不自然になり、深刻な場面で軽すぎると誠意が伝わりません。

日常的な Sorry の使い方

Sorry は最も幅広く使われる謝罪表現です。ちょっとした失敗から、相手に迷惑をかけた場面まで対応できます。日常会話では I’m sorry. よりも Sorry. だけで使うことが多く、深刻さの度合いはトーンや文脈で調整します。

Oh, sorry. I didn't see you there.
あ、ごめんなさい。そこにいるのが見えなくて。
Sorry I'm late. The train was delayed.
遅れてすみません。電車が遅延していて。

Sorry の後に理由を添えるパターンは非常によく使われます。Sorry I’m late. や Sorry about that. のように、何に対して謝っているのかを明確にすると、相手に誠意が伝わりやすくなります。

Sorry about that. は「それについてはすみません」という意味で、自分のミスや不手際を軽く認めるときの定番表現です。メールでもチャットでも使えるため、ビジネスの日常的なやりとりで重宝します。

I sent you the wrong file earlier.
さっき間違ったファイルを送ってしまいました。
Oh, sorry about that. I'll send the correct one right away.
あ、すみません。正しいものをすぐに送りますね。

謝罪を強めたいときの表現

Sorry だけでは足りないと感じる場面では、程度を強める言い方がいくつかあります。

I'm so sorry

Sorry を強めた表現。日常会話で最もよく使われる強調の形。「本当にごめんなさい」くらいの温度感。

I'm really sorry

so sorry とほぼ同じ強さ。really のほうがややカジュアルな響きを持つが、ビジネスでも問題なく使える。

I'm terribly sorry

かなりフォーマルな強調表現。ホテルや航空会社のスタッフなど、サービス業で顧客対応に使われることが多い。日常会話ではやや堅い印象になる。

I'm so sorry. I completely forgot about our meeting.
本当にごめんなさい。打ち合わせのことを完全に忘れていました。
I'm terribly sorry for the inconvenience.
ご不便をおかけして大変申し訳ございません。

I’m terribly sorry for the inconvenience. はサービス業の定型表現としてよく耳にします。inconvenience(不便・迷惑)という単語とセットで覚えておくと、フォーマルな謝罪が必要な場面ですぐに使えるでしょう。

ビジネスで使う Apologize

Apologize は Sorry よりもフォーマルな謝罪表現です。ビジネスメールや公式な場面で使われることが多く、「申し訳ございません」に近いニュアンスを持ちます。

I apologize for the delay in my response.
お返事が遅くなり申し訳ございません。
We sincerely apologize for any inconvenience this may have caused.
ご不便をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
Sorry

カジュアルからビジネスまで幅広く使える。日常会話の謝罪はほぼこれで対応可能。形容詞なので I’m sorry の形をとる。

Apologize

フォーマルな場面に適した謝罪表現。ビジネスメールや公式声明で使われる。動詞なので I apologize の形をとる。

apologize は動詞であるため、I apologize for …(〜についてお詫びします)という形で使います。前置詞 for の後には名詞か動名詞が続きます。

I apologize for the confusion.
混乱を招いてしまい申し訳ありません。
I apologize for not informing you sooner.
もっと早くお知らせしなかったことをお詫びします。

名詞の apology を使った表現もビジネスでは頻出します。Please accept my apologies.(お詫び申し上げます)や My apologies for the error.(誤りについてお詫びいたします)のように、メールの文面で丁寧さを出したいときに有効です。

自分のせいではないときの Sorry

英語の Sorry には、謝罪以外に「気の毒に思う」という共感の意味もあります。相手が悪い知らせを伝えてきたとき、自分に非がなくても Sorry を使うのは英語圏では自然なことです。

My grandmother passed away last week.
先週、祖母が亡くなりました。
I'm so sorry to hear that.
それはお気の毒に。大変でしたね。
I didn't get the job.
その仕事には受かりませんでした。
Oh, I'm sorry. That's tough.
それは残念でしたね。つらいですね。

I’m sorry to hear that. は「それを聞いて残念に思います」という定型表現で、悪い知らせに対するリアクションとして非常に頻繁に使われます。日本語の感覚では「自分が悪いわけでもないのに謝るのは変だ」と感じるかもしれませんが、これは謝罪ではなく共感の表現なので、積極的に使って問題ありません。

軽い場面での Excuse me と Pardon me

ちょっとした場面では、Sorry の代わりに Excuse me や Pardon me が使われることもあります。これらは厳密には謝罪というよりも、相手の注意を引いたり、軽い失礼を断ったりする表現です。

Excuse me, could I get through?
すみません、通してもらえますか?
Oh, pardon me. I didn't mean to bump into you.
あ、失礼しました。ぶつかるつもりはなかったのですが。

Excuse me は「すみません」と声をかける場面、Pardon me は軽い接触や失礼があった場面で使われる傾向にあります。どちらも謝罪の度合いは非常に軽く、深刻な場面には向きません。

くしゃみをしたとき、人の前を横切るとき、聞き返すときなど、日常の些細な場面で使う。

謝罪の程度を一覧で確認する

ここまでの表現を、軽い順に並べると次のようになります。

Excuse me / Pardon me - 軽い失礼を断る、声をかける
Sorry / Sorry about that - 日常的な謝罪、軽いミスへの対応
I'm so sorry / I'm really sorry - 強調された謝罪、深刻さが増す
I apologize for ... - フォーマルな謝罪、ビジネスや公式な場面
We sincerely apologize ... - 最も重い謝罪、企業の公式声明レベル

日本語では「すみません」と「申し訳ございません」の 2 段階でほぼ足りますが、英語では場面に応じてもう少し細かく使い分ける必要があります。迷ったときは、日常会話なら Sorry、ビジネスメールなら I apologize for … を選んでおけば、大きく外れることはないでしょう。