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光速不変の原理

光速不変の原理は、特殊相対性理論の2つの基本原理のうちの1つです。この原理は直感に反するように思えますが、数多くの実験によって確認されています。

原理の内容

真空中の光の速度 は、約 m/s(秒速約30万km)です。光速不変の原理は、この値がすべての慣性系で同じであることを主張します。

光源の運動によらない

静止した懐中電灯から出る光も、高速で移動するロケットから出る光も、どちらも同じ速度 で伝わります。

観測者の運動によらない

光に向かって走っている人が測っても、光から逃げるように走っている人が測っても、光の速度は のままです。

マイケルソン・モーレーの実験

19世紀後半、物理学者たちは光が「エーテル」という媒質の中を伝わると考えていました。地球がエーテルの中を運動しているなら、地球の進行方向とそれに垂直な方向で光の速度が異なるはずです。

1887年、マイケルソンとモーレーはこの差を検出しようとしましたが、どの方向に光を発射しても速度は同じでした。この「否定的な結果」が、光速不変の原理を示す重要な証拠となりました。

速度の合成が変わる

日常的な感覚では、速度は単純に足し算できます。時速100kmの電車の中で時速10kmで歩けば、地上から見れば時速110kmです。

しかし光速に近い領域では、この単純な足し算は成り立ちません。

古典的な速度の合成

相対論的な速度の合成

分母にある の項が効いてくるため、どんなに速度を足し合わせても光速 を超えることはできません。たとえば光速の90%で走るロケットから、さらに光速の90%で弾丸を発射しても、地上から見た弾丸の速度は光速の約99.4%にとどまります。

光速が上限である理由

なぜ光速を超えられないのでしょうか。相対性理論によれば、物体が加速するにつれてその質量(相対論的質量)が増大します。光速に近づくほど質量は無限大に近づき、さらに加速するために必要なエネルギーも無限大になってしまいます。

このため、質量を持つ物体が光速に達することは原理的に不可能です。光速で移動できるのは、質量がゼロの粒子(光子など)に限られます。