LaTeX で複素数の記号を書く(実部 Re、虚部 Im、共役)
複素数に関連する記号を LaTeX で書く方法をまとめます。実部、虚部、共役、絶対値など、複素解析でよく使う記号を紹介します。
実部と虚部
複素数 の実部と虚部を表す記号です。
\Re(z), \quad \Im(z)\Re と \Im は標準で使えますが、フォントがフラクトゥール体(ドイツ文字風)になります。ローマン体で書きたい場合は次のように再定義します。
\DeclareMathOperator{\Real}{Re}
\DeclareMathOperator{\Imag}{Im}これで と のように表示されます。
複素共役
複素共役は上にバーを付けて表します。
\overline{z}\bar{z} でも似た出力が得られますが、\overline のほうが長い式にも対応できます。
bar
— 幅が足りない
overline
— 全体をカバー
アスタリスク で表す流儀もあります。物理学でよく見かけます。
絶対値(モジュラス)
複素数の絶対値は縦棒で囲みます。
|z|より大きな式を囲む場合は \left| と \right| を使います。
偏角
複素数の偏角(argument)を表す記号です。
\arg(z)\arg は標準で定義されています。複素数を極形式で書くと となります。
虚数単位
虚数単位 は単に i と書きます。ただし、工学では を使う流儀もあります。
立体で書く流儀もあり、その場合は \mathrm{i} を使います。
複素数の集合
複素数全体の集合は黒板太字で表します。
\mathbb{C}amssymb パッケージが必要です。
主な記号まとめ
| 記号 | コマンド | 意味 |
|---|---|---|
| \Re(z) | 実部 | |
| \Im(z) | 虚部 | |
| \overline{z} | 複素共役 |
| 記号 | コマンド | 意味 |
|---|---|---|
| \|z\| | 絶対値 | |
| \arg(z) | 偏角 | |
| \mathbb{C} | 複素数の集合 |
オイラーの公式
複素解析で最も重要な公式です。
この公式を使うと、複素数を極形式 で表せます。 が絶対値、 が偏角です。