LaTeX で数論の記号を書く(整除、合同)
数論で使われる整除記号や合同式を LaTeX で書く方法を解説します。
整除記号
「 は を割り切る」を表す記号は \mid で書きます。
3 \mid 12これは「3は12を割り切る」または「12は3で割り切れる」という意味です。縦棒 | でも書けますが、\mid のほうが前後にスペースが入り、関係記号らしく見えます。
mid
— 適切なスペース
縦棒
— スペースがない
整除しない
「割り切れない」は \nmid で表します。
5 \nmid 12amssymb パッケージが必要です。
合同式
モジュラー演算の合同式は \equiv と \pmod を組み合わせて書きます。
17 \equiv 2 \pmod{5}これは「17を5で割った余りは2」という意味です。\pmod は自動的に括弧とスペースを調整してくれます。
mod の書き方いろいろ
mod の書き方にはいくつかのバリエーションがあります。
| コマンド | 出力 |
|---|---|
| \pmod{n} | |
| \bmod n | |
| \mod n |
\pmod は括弧付きで右寄せ、\bmod は二項演算子として配置されます。
プログラミングで使う余り演算子に近いのは \bmod です。
最大公約数と最小公倍数
最大公約数(GCD)と最小公倍数(LCM)も数論では頻出です。
\gcd(12, 18)\gcd は標準で定義されています。\lcm は標準にないので、定義が必要です。
\DeclareMathOperator{\lcm}{lcm}互いに素
2つの整数が互いに素であることを表す記号はありませんが、GCDが1であることで表現します。
または、記号 を使う流儀もあります。
素数関連の記号
素数であることを示す特別な記号はありませんが、集合 で素数全体を表すことがあります。
素数のカウント関数は で表されます。
フェルマーの小定理
数論の有名な定理です。
が素数で、 が と互いに素なとき成り立ちます。この定理はRSA暗号の理論的基盤になっています。
主な記号まとめ
| 記号 | コマンド | 意味 |
|---|---|---|
| a \mid b | aはbを割り切る | |
| a \nmid b | aはbを割り切らない | |
| a \equiv b | 合同 |