LaTeX のオーバーライン・アンダーライン(overline, underline)
LaTeX で文字や数式の上下に線を引く方法を紹介します。複素共役、線分、繰り返し小数などさまざまな場面で使います。
overline(上線)
\overline は文字の上に線を引きます。
\overline{z}複素数の共役を表すのによく使われます。\bar との違いは、複数文字に対応している点です。
bar
— 最初の文字のみ
overline
— 全体をカバー
集合の閉包
位相空間論では、集合の閉包を表すのにも使います。
とその境界 の和集合が閉包です。
線分
幾何学では、2点を結ぶ線分を表すのにも使えます。
ただし、ベクトルを強調したい場合は \overrightarrow{AB} のほうが適切です。
繰り返し小数
循環小数を表すときにも \overline が活躍します。
繰り返し部分だけに線を引くことで、どの桁が循環するかを明示できます。
underline(下線)
\underline は文字の下に線を引きます。
\underline{x}ベクトルや行列を下線で表す流儀もありますが、あまり一般的ではありません。強調目的で使われることが多いです。
二重線
上下に二重線を引くコマンドはありませんが、入れ子にすることで実現できます。
複素共役を2回取ると元に戻る、という意味になります。
overbrace と underbrace
線ではなく波括弧を付けたい場合は \overbrace と \underbrace を使います。
\overbrace{1 + 2 + \cdots + n}^{n \text{ 個}}
\underbrace{a + a + \cdots + a}_{n \text{ 個}}式の一部にラベルを付けて説明するのに便利です。