LaTeX の数学フォント(mathbb, mathcal, mathfrak, mathrm)

LaTeX の数式モードでは、さまざまなフォントスタイルを使い分けることができます。集合や関数名など、用途に応じたフォントを選ぶと数式が読みやすくなります。

主要な数学フォント

コマンド出力例用途
\mathbb数の集合
\mathcal集合族、作用素
\mathfrakリー代数

mathbb(黒板太字)

\mathbb は黒板に書くときの太字を模したフォントで、数の集合を表すのに使います。

それぞれ自然数、整数、有理数、実数、複素数を表します。amssymb パッケージが必要です。

mathcal(カリグラフィック)

\mathcal は筆記体風のフォントで、集合族や写像の空間などに使われます。

はフィルターや関数空間、 はラグランジアンやラプラス変換によく登場します。大文字のみ対応しています。

mathfrak(フラクトゥール)

\mathfrak はドイツ文字風のフォントで、リー代数や特定の数学的対象に使います。

小文字にも対応しているのが特徴です。

mathrm(ローマン体)

\mathrm は数式内で立体(斜体でない)文字を使うためのコマンドです。単位や定数名、関数名などに使います。

微分の d を立体にする流儀では \mathrm{d}x と書くことがあります。

mathbf(太字)

\mathbf はベクトルを表すのによく使われます。

ただし、\mathbf はギリシャ文字には効かないので、ギリシャ文字を太字にしたい場合は \boldsymbol を使います。

mathsf と mathtt

\mathsf はサンセリフ体、\mathtt はタイプライタ体です。

mathsf

— 幾何学の点など

mathtt

— コード風の表記

用途は限られますが、特定の文脈で区別したいときに便利です。