LaTeX のアクセント記号(hat, bar, tilde, dot, vec)

LaTeX では文字の上にさまざまなアクセント記号を付けることができます。ベクトル、平均、推定値などを表すのに欠かせない記法です。

主要なアクセント記号

よく使われるアクセント記号の一覧です。

コマンド出力用途
\hat{a}推定値、単位ベクトル
\bar{a}平均、複素共役
\tilde{a}近似、同値類
コマンド出力用途
\vec{a}ベクトル
\dot{a}時間微分
\ddot{a}2階時間微分

ハット記号

\hat は推定量や単位ベクトルを表すのに使います。

統計学では母数の推定値を のように書くことが多いです。

バー記号

\bar は平均や複素共役を表します。

チルダ記号

\tilde は近似や同値類の代表元を表すことがあります。

ドット記号

\dot\ddot は物理学で時間微分を表すニュートン記法です。

さらに高階の微分には \dddot(3階)や \ddddot(4階)もありますが、あまり使われません。

ベクトル記号

\vec は矢印付きのベクトルを表します。

ただし、矢印が短いので、太字の \mathbf{v} を使う流儀もあります。

幅の広いアクセント

複数文字にアクセントを付けたい場合は、\wide 系のコマンドを使います。

コマンド出力
\widehat{abc}
\widetilde{xyz}

\overrightarrow を使えば長い矢印も付けられます。

\overrightarrow{AB}

その他のアクセント

あまり使われませんが、次のようなアクセントもあります。

コマンド出力名称
\acute{a}アキュート
\grave{a}グレイブ
\breve{a}ブリーブ
コマンド出力名称
\check{a}チェック
\ring{a}リング

言語学や特定の数学分野で見かけることがあります。