フランスの歴代王は、西欧史の中で重要な役割を果たし、カペー朝からブルボン朝に至るまで続きました。以下では、その大まかな系譜を時代ごとに整理します。
カペー朝(987年〜1328年)
987年、ユーグ・カペーが即位してカペー朝が始まりました。この王朝は直系男子による継承を重視し、中世フランスの基盤を築きました。
ユーグ1世(987–996)
ロベール2世(996–1031)
アンリ1世(1031–1060)
フィリップ1世(1060–1108)
ルイ6世(1108–1137)
ルイ7世(1137–1180)
フィリップ2世(1180–1223)
ルイ8世(1223–1226)
ルイ9世(聖ルイ, 1226–1270)
フィリップ3世(1270–1285)
フィリップ4世(1285–1314)
ルイ10世(1314–1316)
ジャン1世(1316, 生後5日で崩御)
フィリップ5世(1316–1322)
シャルル4世(1322–1328)
ヴァロワ朝(1328年〜1589年)
カペー直系が絶えた後、傍系のヴァロワ家が王位を継ぎました。この時代は百年戦争が展開され、フランスの王権が試されました。
フィリップ6世(1328–1350)
ジャン2世(1350–1364)
シャルル5世(1364–1380)
シャルル6世(1380–1422)
シャルル7世(1422–1461)
ルイ11世(1461–1483)
シャルル8世(1483–1498)
ルイ12世(1498–1515)
フランソワ1世(1515–1547)
アンリ2世(1547–1559)
フランソワ2世(1559–1560)
シャルル9世(1560–1574)
アンリ3世(1574–1589)
ブルボン朝(1589年〜1792年、復古1814–1848年)
宗教戦争の末にアンリ4世が即位し、ブルボン朝が始まりました。ルイ14世は「太陽王」として絶対王政の象徴となり、フランス文化と権力を世界に示しました。しかし、ルイ16世の時代にフランス革命が勃発し、王政は崩壊します。その後、復古王政と七月王政が短期間続きました。
アンリ4世(1589–1610)
ルイ13世(1610–1643)
ルイ14世(1643–1715)
ルイ15世(1715–1774)
ルイ16世(1774–1792、フランス革命で処刑)
復古王政期:
ルイ18世(1814–1824、百日天下を除く)
シャルル10世(1824–1830)
ルイ・フィリップ(1830–1848、七月王政)
フランスの君主制はこのように千年近く続きましたが、1848年の二月革命でルイ・フィリップが退位したことで完全に終焉を迎えました。その後は共和政が定着し、現代フランスの基盤が築かれていきました。