集合 について、
が以下の 3 条件を満たすとき
上の σ 加法族であるという。
任意の列 に対して
ざっくり言うと、σ 加法族は「測れる」部分集合の族となります。「歪んだ解釈を垂れるな!」と怒られること承知でもっと不正確に言うなら
σ 加法族の元( の部分集合
)は、長さや面積が定義されたところです。
抽象的な集合は一般的に「距離」や「面積」といった概念はありません。なんて使いにくい。微分積分といった学問は「距離」があって初めて適用できる。「距離」のない抽象的な集合は微分積分と縁がない分野だ!
……とはならず、抽象的な集合にも(ユークリッド空間ほどでないにしても)距離みたいな概念があるかもよ? という話をするとき、σ 加法族を使います。
距離
σ 加法族
具体例:サイコロ
サイコロの出目 において、すべての部分集合
は σ 加法族。
具体例:有限集合のべき集合
の冪集合は
部分集合 から生成される
は最小の σ 加法族。