ローレンツ変換を 3 つの条件から導く|特殊相対性理論

2 つの立場の座標を読み替える

地面の立場は、ある出来事に「どこで、いつ」の組 をつける。速さ で右へ動く立場は、同じ出来事に をつけます。 組をつなぐ式を座標変換と呼ぶ。

時計も物差しも つの立場で共通だとすると、動く立場の原点は時刻 に だけ右にあり、、 になる。これをガリレイ変換といいます。

図の下の物差しが動く立場のもので、同じ出来事でも、上の物差しで読む と下の物差しで読む は だけ違う。

ガリレイ変換では光の速さが変わる

地面の立場で と進む光を、ガリレイ変換で動く立場へ読み替える。

となり、動く立場での光の速さは 。光速度不変の原理と合いません。

図では を大きくするほど、変換したあとの光の道が 度から倒れていく。光の速さを守るには、時計と物差しを共通とした変換のほうを捨てることになります。

3 つの条件から変換を導く

新しい変換に置く条件は つ。等速で動く物はどの立場でも等速で動くこと、光の道はどの立場でも光の道であること、 つの立場を入れかえても同じ形になることです。

つめの条件から、変換は 次式になる。動く立場の原点 は地面の立場で にあるため、 の形に書けます。

つめの条件から、逆向きは を にした で、 は同じ値になる。

つめの条件で、 と を 本の式に入れると、、。 本をかけ合わせて で割ります。

したがって 。変換の係数は、ローレンツ因子そのものになる。

ローレンツ変換の 4 つの式

位置の式は 。時間の式は、逆向きの式 に を入れて について解くと、次の形になります。

解く途中で を使う。逆向きの 本は、 を にかえた と です。

時間の式に位置 が入っている。地面の立場で同時な つの出来事( が同じ)でも、 が違えば は違い、同時の相対性はこの項から生じる。

が よりずっと小さいと 、 で、ガリレイ変換に戻ります。

光の速さはどの立場でも

できた変換に を入れると、、。割ると で、光の速さはどの立場でも になる。

時空図では、動く立場の 本の軸が光の道をはさんで同じだけ近づき、光の道は 度のまま。図は を変えながら軸を傾けたもので、どこまで傾けても軸が光の道を越えることはありません。

時間の遅れもこの変換から導ける。動く立場で止まっている時計()の 目盛り は、逆向きの式から、地面の立場で になります。

2 つの原理
時間と長さ
ローレンツ変換
時空図
力学
一般相対性理論