相対論的な速度の合成則、0.6c と 0.6c を合わせると 0.88c

足し算では を越えてしまう

速さ で走る電車から、前へ速さ でボールを投げる。ガリレイ変換どおりなら、地面から見たボールの速さは です。

この足し算には上限がない。 の電車から で投げれば になり、光より速く動く物ができてしまいます。

光の速さはどの立場でも で、物は を越えられない。この つと合う速さの合わせ方は、ローレンツ変換から導けます。

ローレンツ変換から合成則を導く

電車の立場でのボールの速さは 、地面の立場では 。逆向きのローレンツ変換で と を書き直す。

、

割ると は消える。分子と分母を で割り、 を使うと、次の式が残ります。

これを速度の合成則という。分子はガリレイの足し算そのままで、違うのは分母だけです。

分母が速さを の手前に抑える

分母の は より大きく、 と が大きいほど大きい。 の電車から で投げると、分子は 、分母は で、 になります。

図は電車の速さを に決め、ボールの速さ を から まで ずつ変えたもの。 は 、、、、 と増え、 で止まる。

を計算すると で、 と がどちらも より小さければ正です。合成した速さも、 を越えません。

光の速さに何を合わせても

を入れると、分子は 、分母は 。割ると で、電車の速さ が式から消える。

走る電車から出した光も、地面では で進みます。合成則は、光速度不変の原理と食い違わない。

図の電車の速さは 、、 と変わるが、下の段の答えはいつも のままです。

遅い速さでは足し算に戻る

も も よりずっと小さければ、 はほとんど で、。

時速 km の新幹線から時速 km でボールを投げても、足し算とのずれは割合にして しかありません。

図は同じ速さを つ合わせたもので、 どうしなら足し算も合成則も 。 どうしでは足し算の に対して合成則は 、 どうしでは と になる。

ニュートン力学の速さの足し算は、合成則の を とした形にあたります。

2 つの原理
時間と長さ
ローレンツ変換
時空図
力学
一般相対性理論