ルートとルートの和(差)の (2) 乗を計算してみよう.
から
となります.では をどのようにして
という簡単な形にできるでしょうか.
二重根号の外し方(プラスの場合)
まず の 5 と 6 をとりだして,足して 5,かけて 6 になる 2 つの数を考えます.
この式をみたす x と y は 2 と 3 です.
この 2 と 3 をルートに入れて
にします.こうして
となりました.
例
二重根号の外し方(マイナスの場合)
続いて のルートをはずしてみましょう.今度はルート内の符号がマイナスになっています.前と同じように
となる を見つけます.
が解となるので
となります.ここで
としてはいけません. としてしまうと値が負になりますが,もともとの
は正です.
例
二重根号の係数が 2 でないとき
今までは
というふうに二重根号の係数( についている数)が 2 の問題を扱ってきました.ここからは 2 以外の問題を扱っていきます.
の係数の 4 に注目してください.ルートをはずすにはこれを 2 にする必要があります.
あとは前問と同じように
をみたす x, y を見つけます.
が解であるため
となります.
例
\begin{eqnarray}
&&\sqrt{26+8\sqrt{3}}\
&=&\sqrt{26+2\sqrt{48}}\
&=&\sqrt{2}+\sqrt{24}\
&=&\sqrt{2}+2\sqrt{6}\
&\quad&(2+24=26,\ 2\times{24}=48)
\end{eqnarray}