平均値の定理の応用問題

平均値の定理を用いて不等式を証明する問題を練習する。定理の幾何学的意味を理解して応用する。

問題1:基本的な不等式

のとき を示せ。

解答1

に対して、区間 で平均値の定理を適用する。

ある が存在して

, より

より なので

したがって

問題2:両側からの評価

のとき を示せ。

解答2

上界は問題1で示した。下界を示す。

に平均値の定理を適用すると、)。

より なので

したがって

問題3:三角関数の不等式

のとき を示せ。

解答3

に区間 で平均値の定理を適用。

なので 、よって

問題4:指数関数の不等式

のとき を示せ。

解答4

に区間 で平均値の定理を適用。

より なので 、よって

問題5:Cauchyの平均値の定理

のとき を示せ。

解答5

に平均値の定理を適用すると、ある

は凸関数なので、 に対して

(凸関数では、区間内の点での値は端点の値の平均より小さい)

したがって

問題6: 乗根の評価

のとき を示せ。

解答6

に区間 で平均値の定理を適用。

より

問題7:逆三角関数

のとき を示せ。

解答7

に平均値の定理を適用。

より

したがって

これに を掛けて結論を得る。

問題8:2つの関数の比較

のとき を示せ(ただし )。

解答8

(問題2)と (やや複雑)を組み合わせる。

より直接的に: とおき、, )を示す方法もある。

だが、 かどうかは による。この問題は別のアプローチが必要。

問題9:Lipschitz条件

ならば を示せ。

解答9

として平均値の定理を適用。ある

より

でも同様。これが Lipschitz 連続性の証明である。