一様収束の判定
一様収束は関数列や級数の収束の強さを表す概念である。項別微分・積分の正当化に必要となる。
問題1:一様収束の定義確認
は で一様収束するか。
解答1
各点収束を調べる。
( で)
が に収束しないので、一様収束しない。
問題2:一様収束の例
は 上で一様収束するか。
解答2
各点で 。一様収束を調べる。
の最大値を求める。()として
より
より一様収束する。
問題3:Weierstrass M-判定法
は 上で一様収束するか。
解答3
は収束する(-級数)。
Weierstrass M-判定法により一様収束する。
問題4:一様収束しない級数
は で一様収束するか。
解答4
で各点収束して となる。
で より、極限関数は で有界でない。
各部分和 は連続だが、極限関数は で発散。
とならないので一様収束しない。
問題5:閉区間への制限
は ()で一様収束するか。
解答5
は収束。
Weierstrass M-判定法により で一様収束する。
ただし 全体では一様収束しない。
問題6:項別微分
は微分可能で、 か。
解答6
は M-判定法で一様収束。
は だが は発散。M-判定法は使えない。
は Dirichlet 判定法で一様収束することが示せる。
項別微分が一様収束するので 。
問題7:項別積分
を確かめよ。
解答7
()で一様収束するので項別積分可。
左辺
右辺 (対数のテイラー級数)
で両辺とも発散するが、 では成立。
問題8:Dinetの定理
が連続、、 各点収束とする。一様収束を示せ。
解答8
を固定。 は閉集合。
より かつ 。
のコンパクト性より、ある で 。
で 。よって一様収束。
問題9:Cauchy列
が で一様収束 ()を示せ。
解答9
一様収束なら 。両辺の を取り で 。
各 で は Cauchy 列。 の完備性から収束。 と定義。一様 Cauchy 条件から一様収束が従う。
問題10:べき級数の一様収束
の収束半径が のとき、 で一様収束することを示せ。
解答10
は で収束(収束半径の定義から)。
Weierstrass M-判定法により で一様収束。