フーリエ級数の計算問題

フーリエ級数は周期関数を三角関数の無限和で表す方法である。係数の計算と収束を練習する。

問題1:矩形波のフーリエ級数

(周期 )のフーリエ級数を求めよ。

解答1

は奇関数なので

問題2:三角波のフーリエ級数

、周期 )のフーリエ級数を求めよ。

解答2

は偶関数なので

(部分積分)

問題3:パーセバルの等式

問題1の結果を用いて を示せ。

解答3

パーセバルの等式:

左辺:

右辺:

より

問題4: のフーリエ級数

、周期 )のフーリエ級数を求めよ。

解答4

奇関数なので

(部分積分)

問題5: での値

問題4の結果を用いて を別の方法で確認せよ。

解答5

を代入:

(ライプニッツの公式)

の導出は では使えない(不連続点)。代わりに の級数 で。

問題6: のフーリエ級数

、周期 )のフーリエ級数を求めよ。

解答6

偶関数なので

(部分積分2回)

より

問題7:複素フーリエ係数

)の複素フーリエ係数を求めよ。

解答7

問題8:Gibbsの現象

矩形波の部分和 の不連続点付近の振る舞いを述べよ。

解答8

の近くで に収束するが、 でも不連続点 の近くでオーバーシュートが残る。

オーバーシュートの大きさは約 (正確には )。

これを Gibbs の現象という。フーリエ級数の本質的な性質である。

問題9:区間 でのフーリエ級数

)を正弦級数で展開せよ。

解答9

を奇関数として に拡張する。

問題10:収束の速さ

級のとき、フーリエ係数の減衰を述べよ。

解答10

部分積分を 回行うと、 となる。

滑らかな関数ほどフーリエ係数は速く減衰し、収束が速い。

矩形波(不連続):
三角波(連続、角あり):
関数:任意の冪より速く減衰