関数の極限(ε-δ論法の証明問題)

- 論法は関数の極限を厳密に定義し証明するための言語である。論証力を養う。

問題1:基本的な証明

- 論法で証明せよ。

解答1

任意の に対して、 とおく。

のとき

よって

問題2:2次関数

を証明せよ。

解答2

と仮定すると

に対して とおく。

のとき

問題3:有理関数

を証明せよ。

解答3

と仮定すると

とおくと、

問題4:三角関数

を証明せよ。

解答4

(幾何学的に、または凸性から)を用いる。

に対して とおく。

のとき

問題5:片側極限

を証明せよ。

解答5

に対して とおく。

のとき

問題6:無限大への極限

を証明せよ。

解答6

に対して とおく。

のとき

問題7:極限が無限大

を証明せよ。

解答7

任意の に対して とおく。

のとき

問題8:極限が存在しない証明

が存在しないことを示せ。

解答8

とすると ,

とすると ,

異なる極限を持つ列が存在するので、極限は存在しない。

問題9:複合関数

を証明せよ。

解答9

に対して とおく。

のとき

問題10: の最適化

の証明で、 の関数として最適に選ぶ必要があるか。

解答10

は「存在すればよい」ので最適化は不要。任意の正の も条件を満たす。

実用上は、 の簡単な関数(例:, など)として構成すれば十分。

重要なのは「任意の に対して、ある が存在する」という論理構造である。