連続性・一様連続性の判定

連続性と一様連続性の判定問題を練習する。定義に基づく証明と反例の構成を学ぶ。

問題1:連続性の証明

上で連続であることを示せ。

解答1

任意の で連続を示す。

と仮定すると

とおくと、

問題2:不連続点の特定

(Dirichlet関数)の連続性を調べよ。

解答2

任意の で不連続。

のとき: の近くに無理数 が存在し、

のとき: の近くに有理数 が存在し、

すべての点で不連続。

問題3:一様連続の証明

で一様連続であることを示せ。

解答3

(なぜなら と比較)

に対して とおく。

のとき

によらないので一様連続。

問題4:一様連続でない例

で一様連続でないことを示せ。

解答4

とする。任意の に対して、, とおく。

だが

したがって一様連続でない。

問題5:有界閉区間での一様連続性

で連続ならば一様連続であることを示せ(Heineの定理の概略)。

解答5

背理法。一様連続でないと仮定すると、ある と列

かつ

のコンパクト性から部分列で 。このとき も。

での連続性から ,

となり矛盾。

問題6:Lipschitz連続

が Lipschitz 連続であることを示せ。

解答6

平均値の定理より、ある

)が成り立つので Lipschitz 連続。

Lipschitz 連続 一様連続 連続。

問題7:一様連続性の保存

が一様連続で有界ならば も一様連続であることを示せ。

解答7

, とする。



に対して、, の一様連続性から , を取り、 とすればよい。

問題8:連続だが一様連続でない

で連続だが一様連続でないことを示せ。

解答8

の各点で連続(合成関数の連続性)。

, とすると、

,

に収束しない。一様連続でない。

問題9:連続の拡張

で一様連続ならば に連続に拡張できることを示せ。

解答9

)を取る。 は Cauchy 列。

一様連続性から なら

の完備性から は列の選び方によらない(一様連続性から)。

と定義すれば連続に拡張される。

問題10:Hölder連続

)が で一様連続であることを示せ。

解答10

(Hölder連続性)

に対して とおく。

のとき

によらないので一様連続。