AMD、四半期売上高 100 億ドル超 AI データセンターがけん引
2026年7月7日 06:55
米半導体大手 AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)の 2026 年 1〜3 月期決算は、売上高が前年同期比 38% 増の 102.5 億ドルとなった。生成 AI 向けのデータセンター需要が業績をけん引し、市場予想を上回った。非 GAAP ベースの 1 株利益は 1.37 ドル、GAAP の純利益は前年同期比 95% 増の 13.8 億ドルだった。
データセンター部門の売上高は 58 億ドルと前年同期比 57% 増となり、サーバー向け CPU「EPYC」と AI アクセラレーター「Instinct」の需要が伸びた。
AMD 四半期決算(米 SEC・Form 8-K)
けん引役は AI 向けのデータセンター事業で、同部門は全社売上高のおよそ 6 割を占めるまでになった。会社側は 4〜6 月期の売上高を 112 億ドル前後と見込んでおり、成長の勢いは続くとみている。
決算を受けて AMD の株価は一時 14% 上昇した。AI 半導体で首位を走る NVIDIA を追う立場だが、データセンター向け GPU の需要が想定を超えて拡大しており、市場の期待は高まっている。
次の焦点は、2026 年下期に投入する新世代の AI アクセラレーター「MI400」シリーズだ。AMD は 7 月に開く技術イベント「Advancing AI 2026」で、性能や供給の詳細を示すとみられる。旗艦モデルは大容量の広帯域メモリを積み、AI の学習と推論の需要を取り込む。
大口の採用も相次ぐ。AMD は 2025 年 10 月、OpenAI と最大 6 ギガワット規模の GPU 供給で戦略的提携を結んだ。最初の 1 ギガワット分は 2026 年下期に立ち上がる。2026 年 2 月には Meta とも同規模の提携を拡大しており、AI インフラの中核をめぐる争いで存在感を高めている。
OpenAI との提携では、OpenAI が AMD 株を最大およそ 1 億 6000 万株(発行済みの約 1 割)取得できる新株予約権も付与された。供給の進展や株価目標の達成に応じて段階的に権利が確定する仕組みで、両社の結びつきの強さを映している。
調査会社の見方では、2026 年のデータセンター向け GPU の売上高は前年から大きく伸びる見通しだ。ただし需要の持続性や NVIDIA との競争、供給体制の立ち上がりが今後を左右する。AMD にとっては、MI400 の量産をいかに滑らかに進めるかが当面のかぎを握る。