マイクロソフト、Xbox部門で「史上最大の組織再編」 約3200人削減、有力スタジオも分離
2026年7月11日 03:12
マイクロソフトは2026年7月6日、全社で約4800人(従業員の約2.1%)の人員削減を発表し、その中核としてゲーム部門Xboxの大規模な組織再編を明らかにした。Microsoft Gaming CEOのアシャ・シャルマ氏は、公式サイトへの投稿「Resetting XBOX」で、これを「Xbox史上最も重大な組織再編」と位置づけた。
再編では、2027会計年度を通じてXbox部門の約20%にあたる約3200人を削減する。あわせて、『Hellblade』シリーズのNinja Theoryと『State of Decay』シリーズのUndead Labsを、開発資金を確保したうえで新たなオーナーへ売却し、Double FineとCompulsion Gamesは創業陣主導で再独立させる。『Dishonored』のArkane Lyonも法定協議に入り、事実上5つ目の離脱候補となった。
「事業は健全でない」
シャルマ氏は再編の理由を、事業の採算が同業他社に比べて大きく劣ることに求めた。社内向けメモを兼ねた投稿では、次のように率直に述べている。
Our business today is not healthy.
Xbox Wire
さらに、投資に対する損失の大きさにも踏み込んだ。
In a typical year, we lost 64 cents for every dollar we invested.
Xbox Wire
拡大路線からの転換
今回の再編は、2026年2月に約38年在籍したフィル・スペンサー氏が退任し、AI畑出身のシャルマ氏が新CEOに就いた後の大きな方針転換だ。スペンサー時代のXboxは、2023年の約700億ドルでのActivision Blizzard買収を含め、多くのスタジオを取得して規模を広げてきた。今回の削減はその路線を明確に見直すもので、影響はBethesdaやObsidianなど広い範囲に及ぶとされ、労働組合は抗議を表明した。今後の焦点は、Ninja TheoryやUndead Labsの買い手、『The Elder Scrolls VI』など主要作品への影響、そしてシャルマ氏が掲げる「2027年の成長回帰」の実現可否である。