導関数の符号を並べれば増減表ができてグラフの形も決まる
を微分すると です。 で になります。
では が負、 では正。だから は まで減り、そこから増えます。
この読み方を 3 段の表にまとめたものが増減表です。
1 段目が 、2 段目が導関数の符号、3 段目がもとの関数の動きです。
作る手順
表を作る流れは決まっています[1]。
導関数を求める
を解いて区切りを決める
区間ごとの符号を書き込む
区切りは の解です。符号が変わりうるのは、値が を通るところだけだからです。
3 段目の矢印は 段目の符号から決まります。正なら上向き、負なら下向き。
区切りの列には、その での の値を書きます。 でした。
例:3 次関数の増減表
で作ります。導関数から始めます。
の解は と 。区切りが 2 つなので、区間は 3 つに分かれます。
、 です。
符号は因数の積で決まります。 では も も負なので積は正です。
表の縦線と、グラフの折り返しが同じ にそろっています。表はグラフの設計図です。
矢印は形まで表さない
3 段目の矢印は、増えているか減っているかだけを表します。上りの急さや、曲がり方までは表しません[2]。
同じ でも、急な上りとゆるやかな上りが同じ記号になる。だから矢印から曲線の細かい形は決まりません。
グラフを描くときは、区切りでの値をとり、そのあいだをなめらかに結びます。
増減表から読めるのは向きだけで、曲がり方までは書かれていない。
上に凸か下に凸かは 2 回微分で決まる。数学 II では扱わない。
例:山も谷もない 3 次関数
を調べます。導関数は です。
なので 。 になる がありません。
区切りがないので、増減表は 1 区間だけになります。
グラフはずっと右上がり。3 次関数でも、山と谷が出るとは限りません。
例:区切りが 1 つだけ
では です。
で になりますが、平方なので前後どちらでも正。符号が変わりません。
で接線が水平になるだけで、増加は続きます。表の 2 段目に があっても、上下の向きが変わるとは限りません。
上の段から順に埋めます。2 段目が決まった時点で 3 段目は自動的に決まる。
グラフを描くまで
増減表ができたら、グラフを描く材料がそろいます[3]。
区切りの点をとり、そのあいだを表の矢印どおりに結びます。 切片も足すと位置が定まる。
なら です。表の と に、この点を加えます。
3 次関数のグラフは、山を 1 つと谷を 1 つ持つか、まったく持たないかのどちらかです。
の係数が正なら、左下から来て右上へ抜けます。負なら向きが逆になる。
左下から右上へ。 が 2 解なら山が先、谷があと
左上から右下へ。谷が先で山があと
例:4 次関数
を調べます。導関数は です。
の解は 、。区切りが 3 つで、区間は 4 つに分かれます。
、 です。
谷が 2 つ、山が 1 つ。左右対称の形になります。区切りが増えても手順は同じです。
の増減表で、 の列の 2 段目と 3 段目はどうなりますか。
- と
- と極大値
- と極小値
導関数を因数分解し、 になる を並べ、区間ごとに符号を書く。表が埋まればグラフの骨格も決まります。

















f′(x)=−3x2+3=−3(x+1)(x−1) なので x=1 で 0 です。x<1 側で正、1<x 側で負なので、ここで山になります。f(1)=2 が極大値で、x=−1 のほうが極小値 −2 です。