有界線形作用素

有界線形作用素は、ノルム空間の間の写像として最も基本的なクラスです。線形性と有界性という2つの条件で特徴づけられます。

線形作用素

ノルム空間 , に対して、写像 線形 であるとは、次が成り立つことをいいます。

ここで はスカラー体( または )です。

有界性の定義

線形作用素 有界 であるとは、ある定数 が存在して

が成り立つことをいいます。

このような の下限を 作用素ノルム といい、 と書きます。

有界性と連続性の同値性

線形作用素に対して、次の3条件は同値です。

有界性

ある が存在して (すべての

連続性

の位相と の位相に関して連続

原点での連続性

ならば

一般の写像では連続性と有界性は異なる概念ですが、線形性があると同値になります。これは線形作用素の大きな特徴です。

微分作用素 、線形だが sup ノルムでは有界でない
積分作用素 、有界線形
シフト作用素 、有界線形

有限次元ノルム空間では、すべての線形作用素が有界になります。無限次元では有界でない線形作用素が存在します。