2025 京都大学(理系)前期 第 2 問 - 2 乗の差の因数分解
正の整数 を用いて、 と表される正の整数 の最小値を求めよ。
解法1:mod 9 による絞り込み
という等式が成り立つためには、左辺が 9 の倍数である必要があります。そこでまず、 と を 9 で割った余りを調べます。
について、 のとき 、 のとき となります。これはフェルマーの小定理から従う結果です。
についても同様に調べると、次のようになります。
| 0 | 0 |
| 1 | 1 |
| 2 | 7 |
となる組み合わせを探すと、 の場合のみが該当します。したがって と はともに 3 の倍数でなければなりません。
, ( は正整数)とおきます。元の等式に代入すると、
となり、整理すると です。両辺を 9 で割ると、
が得られます。左辺は 9 の倍数なので も 9 の倍数であり、 は 3 の倍数です。そこで ( は正整数)とおくと、
両辺を 9 で割って、 という簡潔な式が得られました。
を最小にするには が小さいほうが有利です。 として、
を解きます。左辺を因数分解すると となります。 は正整数なので であり、また より、9 の因数分解として を採用します。
,
,
が得られました。元の変数に戻すと です。
解法2:差の平方による因数分解
与えられた等式 を移項して、因数分解できる形に整理します。
左辺は 2 乗の差なので、次のように因数分解できます。
ここで , とおくと、 かつ という条件が得られます。 より です。
を最小にするため、小さい から順に探索していきます。
のとき、 となりますが、 を満たす正整数の組は存在しません。
のとき、 です。差が偶数()になる組を調べます。
| 30 | 15(不適) | |
| 12 | 6(不適) |
いずれも が平方数にならないため不適です。
のとき、 です。差 が偶数になるには がともに奇数である必要があります。
| 728 | 364(不適) | |
| 240 | 120(不適) | |
| 72 | 36(適する) |
のとき 、すなわち が見つかりました。 より も確定します。
の場合は となり、すでに 2025 を超えるため、 が最小解であることが確認できます。
検算
, , を代入して確認します。
確かに一致しています。
答え