いろは3012368 views
高校化学2925195 views
小学社会310572 views
小学理科720052 views
小学算数1200756 views
中学英語811893 views
中学理科1630976 views
中学社会668887 views
雑学1473670 views
Computer368287 views
Help
Tools
NewsSpreadsheetCalendarBookkeepingMarkdown TablesLanguage Model NewsLinux CommandsSlidesTier ListPen ToolIllustrationCrayonWatercolorPixel ArtASCII ArtPerspectiveEndless StairsGraphMind MapER DiagramFamily TreeMemeCurved TextImage EditorMosaicRetro FilterPencil SketchSwirl EffectLine ArtOCR/HighlighterMakeup EditorFaviconVideo TrimmerScrolling VideoVideo TitleColor PickerColor ExtractorBonfireFireworksCherry BlossomWater RippleWater SplashBreaking GlassGlass TextureFabric TextureWood GrainMarble TextureBrick Wall TextureMetal TextureWashi Paper TextureCardboard TextureCSS ButtonIcon MakerBar ChartGrouped Bar ChartStacked Bar ChartPie ChartLine ChartArea ChartStacked Area ChartScatter Plot3D Bar Chart3D Pie ChartBar Chart RaceBubble ChartPopulation PyramidPictogramEarningsCandlestick ChartInvestment RiskMortgage SimulatorCalculatorMatrix CalculatorFunction GraphPolynomial ExpansionVenn DiagramField VisualizerRubik's Cube Group TheoryTraveling SalesmanVoronoi and DelaunayFractalUniversity Entrance Exam MathColumn ArithmeticDraw Math FiguresArithmetic AnimationArithmetic Word ProblemsCounting with Tree DiagramsCube NetsRolling DiceCross SectionsMotion PathMechanicsWavesUniversity Entrance Exam Physics解析力学Quantum MechanicsStatistical MechanicsRelativityCelestial MechanicsAstrophysicsCosmologyElectromagnetic WavesCapacitorsLight and LensesThermodynamicsHow Semiconductors WorkMolecular StructuresAtomic OrbitalsElectrochemical CellsChemical EquilibriumCrystal LatticesBuffer pHOrganic Reaction MapPeriodic TableComplex IonsDNA Double HelixCell DivisionMembrane ChannelsNerve ImpulseMuscle ContractionHormones and HomeostasisRock ClassificationWeatherConstellationsSolar and Lunar Eclipses3D ModelingFloor PlanSeismic StructuresIntersection TurnMaglevCooking AnimationOrigamiLive Viewer CountGeoJSON MapRailway MapPopulation MapCrime MapLand Price MapSchool MapShrine and Castle MapHouse of Representatives MapWord MapSolitaireReversiHakoiri MusumeChessHamburgerRippleSlide Puzzle MakerNeon PinballNovel MakerJapanese Typing PracticePiano Score EditorMusic TheoryShogi StrategyPiano Rhythm Game

English

弦の振動と気柱の共鳴を固有振動数から整理する

弦や気柱は、どんな振動数でも大きく鳴るわけではありません。決まった振動数のときだけ、大きな定常波が立つ。

理由は端の条件にあります。両端で腹か節かが決まっているため、そこに収まる波長が飛び飛びになる。

以下では固有振動と共鳴の意味から始めて、弦の振動数を決める 3 つの量、閉管と開管で倍振動の並びが変わる理由、開口端補正を消して音速を測る方法までを扱います。計算例には、弦の振動数を出す手順と、共鳴実験から音速を決める手順を置いた。

固有振動と共鳴

弦や気柱には、定常波が立てる振動数が決まっています。この振動数を固有振動数、そのときの振動を固有振動という。

いちばん低い固有振動が基本振動です。その 倍、 倍の振動数を持つものが 倍振動、 倍振動になる。

外から加える振動の振動数が固有振動数と一致すると、振幅が大きく育ちます。これが共鳴。

中国語版 Wikipedia の共振の項目も、特定の振動数でだけ振幅が大きくなる現象として定義し、音の場合を共鳴と呼ぶと書いています。

小さな力でも、タイミングが合えば大きく振れる。ブランコを漕ぐときに合わせているのも、この固有振動数です。

弦の固有振動

両端を固定した弦を考えます。端は動けないので、どちらも定常波の節になる。

節が両端にあるという条件だけで、収まる波長が決まってしまう。長さ の弦に、半波長がちょうど整数個入る形しか許されない。

波長について解けば、飛び飛びの値が並びます。

が基本振動で、波長は弦の長さの 倍。腹が つだけの、いちばん単純な形になる。

図のように、腹の数が 個の形が 倍振動です。黒い点が節で、両端には必ず節が来る。

腹が増えるほど波長は短くなる。腹の数を数えれば、そのまま が読める。

弦の振動数

波長が決まれば、振動数は から出る。

基本振動数は で、 倍振動の振動数はその 倍になる。整数倍がきれいに並ぶところが、弦の音が澄んで聞こえる理由です。

実際に弦をはじくと、これらが同時に鳴る。基本振動が音の高さを決め、混ざった倍振動が音色を作る。

弦を伝わる波の速さ

弦の上の波の速さは、弦そのものの性質で決まる。効くのは張力と線密度の 2 つ。

は張力、 は線密度で、単位長さあたりの質量です。強く張るほど速く、太くて重い弦ほど遅くなる。

これを振動数の式に入れると、弦の固有振動数が完成する。

フランス語版 Wikipedia の振動する弦の項目も、基本振動数を と書いている。記号が違うだけで同じ式です。

弦の振動数を決める 3 つの量

式を見れば、変えられる量は 3 つだとわかる。長さ、張力、線密度。

長さを半分にすると振動数は 倍になる。反比例なので、押さえる位置を変えれば音の高さが変わる。

張力は平方根で効きます。 倍に張って、やっと振動数が 倍。

線密度も平方根で効き、こちらは分母にある。太い弦ほど低い音が出る。

高い音を出すには

弦を短くする、強く張る、細い弦にする。振動数は長さに反比例し、張力の平方根に比例する

低い音を出すには

弦を長くする、張力をゆるめる、太い弦にする。線密度の平方根に反比例する

ギターの 本の弦は、太さを変えて音の高さを分けている。同じ長さのまま低い音を出すなら、太い弦がいちばん確実です。

弦の張力を 倍にすると、基本振動数はどうなりますか。

  • 倍になる
  • 倍になる
  • 倍になる
  • 変わらない
__RESULT__

振動数は張力の平方根に比例します。 倍の平方根は なので、振動数は 倍。

平方根で効く量と、そのまま効く量を分けて覚えておけば混乱しません。長さだけが反比例で、あとの 2 つは平方根。

気柱の共鳴

管の中の空気も、決まった振動数で共鳴する。ここでも端の条件が波長を決める。

閉じた端では、空気が壁に阻まれて動けない。だから変位の節になる。

開いた端では、空気が自由に動けます。こちらは変位の腹。

OpenStax の気柱の固有振動の節も、閉端が節、開端が腹という条件から倍振動を導いています。

以下では変位で考えます。圧力で描くと腹と節が入れ替わるので、どちらの話かを最初に決めておく。

閉管の固有振動

一端を閉じた管を閉管といいます。閉じた端が節、開いた端が腹。

節から隣の腹までの距離は 。したがって管の長さには、 の奇数倍しか収まらない。

波長と振動数は次のようになります。

基本振動は で、次に立つのは 倍振動。 倍振動は条件を満たせず、閉管には奇数倍振動しか現れません。

開管の固有振動

両端が開いた管を開管といいます。両端とも腹になる。

腹から腹までは なので、管の長さには半波長が整数個収まる。

こちらは弦とまったく同じ形です。すべての倍振動が立ち、 倍振動も 倍振動も現れる。

図の左が閉管、右が開管です。閉じた端では線が閉じ、開いた端では大きく開いている。

閉管には 倍振動が抜けています。 と飛ぶので、出せる音の並びが開管とは違う。

閉管と開管の比較

同じ長さの管でも、閉管と開管では基本振動数が違う。閉管は 、開管は

比をとれば 倍。閉管のほうが オクターブ低い音を出す。

閉管

閉じた端が節、開いた端が腹。基本振動の波長は 、振動数は 。奇数倍振動だけが立つ

開管

両端が腹。基本振動の波長は 、振動数は 。すべての倍振動が立つ

短い管で低い音を出したいなら、閉管が有利になる。パイプオルガンで閉管が使われるのは、場所を節約できるから。

倍振動の並びが違うので、音色も変わる。閉管の音は、偶数倍の成分が欠けた独特の響きになります。

開口端補正

ここまでは、腹が管口にちょうどできるとして話を進めてきました。実際にはもう少し外側にできる。

管の外の空気も、いくらか揺すられるためです。腹の位置は管口から だけ外へずれる。

このずれを開口端補正といいます。英語版 Wikipedia の開口端補正の項目によれば、その大きさは管の半径 を使って で見積もれる。

計算では、管の長さを に置き換えます。閉管の基本振動なら次の形。

補正は管が太いほど大きくなります。細い管ではほとんど無視できる。

気柱共鳴の実験

音速を測る定番の実験があります。ガラス管に水を入れ、水面を下げながらおんさを鳴らす。

水面が節、管口が腹になるので、この装置は閉管そのもの。水面が下がるにつれて、共鳴する位置が次々に現れます。

管口でおんさを鳴らす

水面をゆっくり下げる

音が大きくなる位置を記録する

第 1 共鳴点と第 2 共鳴点の差から波長を出す

管口から水面までの長さを、上から順に とします。それぞれ次の条件を満たす。

図のように、腹は管口より少し上にできています。この分がそのまま開口端補正。

補正を消す測り方

の値がわからないままでも、波長は求まります。 つの式を引き算するだけ。

が消えました。したがって波長は共鳴点の間隔の 倍。

音速はおんさの振動数を掛けるだけで出ます。

共鳴点だけで測ろうとすると、 が邪魔をします。 点を測る理由は、補正を消すため。

補正そのものを知りたいときは、 の式に戻します。

気柱共鳴の実験で、第 1 共鳴点だけを測って音速を出そうとすると、どうなりますか。

  • 正しく出せる
  • 開口端補正のぶんだけ誤差が出る
  • 振動数がわからないと出せない
  • 波長が 2 倍になる
__RESULT__

なので、 を無視すると波長を短く見積もります。第 2 共鳴点まで測れば、引き算で が消えます。

実験で 2 つの共鳴点を探す手間には、はっきりした理由がある。測れない量を式から追い出すための手順です。

楽器の音の高さ

弦楽器は、押さえる位置を変えて弦の長さを変えます。短くすれば振動数が上がる。

調弦では張力を変えます。糸巻きを回して張りを強めれば、音が高くなる。

管楽器は、穴を開け閉めして気柱の長さを変えます。長さが短くなれば、基本振動数が上がる。

金管楽器は管の長さをあまり変えず、倍振動を吹き分けます。唇の振動数を変えて、 倍、 倍の音を選ぶ。

気温が上がると音速が上がるので、管楽器の音は高くなります。演奏前に楽器を温めるのは、この変化を落ち着かせるため。

計算例:弦の基本振動数を出す

長さ m、張力 N、線密度 kg/m の弦があります。基本振動数を求めます。

まず波の速さを出す。

基本振動の波長は弦の長さの 倍で m です。

倍振動なら Hz になる。倍振動の振動数は、基本振動数を整数倍するだけで出ます。

計算例:張力を変えたときの振動数

前の弦の張力を 倍の N にします。基本振動数がどうなるかを調べる。

速さは平方根で効くので 倍。

波長は弦の長さで決まるので変わりません。 m のまま。

張力を 倍にして、振動数は 倍になりました。 オクターブ上げるだけで 倍の張力が要る。

計算例:閉管が共鳴する振動数

長さ m の閉管があり、音速を m/s とします。共鳴する振動数を小さいほうから 3 つ求めます。

基本振動の波長は管の長さの 倍。

閉管に立つのは奇数倍振動だけなので、次は 倍と 倍になる。

同じ長さの開管なら、基本振動数は Hz。閉管の 倍で、しかも Hz も Hz も鳴ります。

計算例:共鳴実験から音速と開口端補正を出す

振動数 Hz のおんさで気柱共鳴の実験を行い、第 1 共鳴点が cm、第 2 共鳴点が cm で得られた。音速と開口端補正を求めます。

波長は共鳴点の間隔の 倍。

音速は振動数を掛けて出る。

開口端補正は の式から求まります。

管の半径が cm なら、 cm となって目安とも合う。測定値の妥当性は、この見積もりで確かめられます。

よくある誤り

閉管に 2 倍振動が立つと考える。閉管に立つのは奇数倍振動だけ。
閉管と開管の基本振動数が同じだと考える。同じ長さなら開管のほうが 2 倍高い。
気柱の腹が管口にぴったりできると考える。実際は管口の少し外にでき、その差が開口端補正になる。
開口端補正を無視して第 1 共鳴点だけで音速を出す。2 つの共鳴点の差を使えば、補正が消える。
弦の張力を 2 倍にすると振動数も 2 倍になると考える。平方根で効くので、 倍にしかならない。
弦を伝わる波の速さが振動数で変わると考える。速さを決めるのは張力と線密度だけ。
気柱の共鳴で、音速が管の太さで変わると考える。変わるのは補正の大きさで、音速そのものは気温で決まる。
圧力の腹と変位の腹を同じものだと考える。開いた端は変位の腹で、圧力では節になる。

腹と節の位置を最初に決めてしまえば、あとは を数えるだけ。式を覚えるより、端の条件から描き起こすほうが速い。

参考文献

OpenStax University Physics: Normal Modes of a Standing Sound Wave
End correction - Wikipedia
String vibration - Wikipedia
Eigenfrequenz - Wikipedia(ドイツ語)
Corde vibrante - Wikipédia(フランス語)
共振 - 维基百科(中国語)
弦や気柱が決まった振動数でしか鳴らないのは、端の条件が波長を飛び飛びに決めるからです。弦の固有振動数を長さ・張力・線密度から出す方法、閉管に奇数倍振動しか立たない理由、開口端補正が管口の外にできる仕組み、第 1 共鳴点と第 2 共鳴点の差から補正を消して音速を測る手順を、計算例つきで解説します。