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双曲線の媒介変数表示と双曲線関数(高校数学の二次曲線)

双曲線 を媒介変数で書くには、 の代わりになる関係式が要ります。

移項すると 。右辺が 、左辺が引き算という形が、双曲線の式とそっくりです。

が に近づくと点は下へ、 に近づくと上へ飛んでいきます。この区間では なので 。右の枝だけを走ります。

枝が分かれる理由

の符号は の符号で決まります。

なので 、右の枝
なので 、左の枝

では となり、 が定義できません。この値がちょうど つの枝の境目にあたります。

媒介変数の範囲を書き忘れると、どちらの枝か分からない答案になります。範囲を必ず添えます。

消去して確かめる

から 、 から 。

たしかに双曲線の式に戻りました。

上下に開く場合

右辺が の双曲線 では、 と の役割が入れ替わります。

代入すると で合います。上の枝と下の枝が の符号で分かれる点は同じです。

もう 1 つの書き方

を使わずに、指数関数で書く道もあります。

この と を、それぞれ双曲線余弦 、双曲線正弦 といいます。

が横、 が縦。点は右の枝だけをなぞります。 はつねに 以上なので、左の枝には届きません。

双曲線関数の性質

三角関数とよく似た関係が成り立ちます。

確かめてみます。、。引くと です。

の引き算版、という関係。名前に「双曲線」が付くのは、この式が双曲線の方程式そのものだからです。

三角関数との対応

三角関数

。点 は単位円を回る。 は円の中心角にあたる。

双曲線関数

。点 は双曲線 の右の枝を走る。 は角度ではない。

の意味が違う点に注意します。三角関数の は角度ですが、双曲線関数の は角度ではありません。原点と点で挟まれた領域の面積の 倍にあたる量です。

微分すると入れ替わる

を微分すると 。 を微分すると に戻ります。

三角関数では と符号が付きましたが、こちらは付きません。 回微分するともとに戻る点は共通です。

例で使う

, が表す曲線を求めます。

, を に入れます。

, の双曲線でした。 の範囲が なら右の枝だけです。

もう 1 つの例

, なら , を代入して

, の双曲線です。 なので 、右の枝だけを表しています。

懸垂線との違い

は、ひもの両端を持って垂らしたときの形にも現れます。 のグラフがそれで、懸垂線と呼ばれます。

放物線に似ていますが別の曲線です。 を展開すると で、 が小さいうちは に近い。だから見た目が放物線に寄ります。

双曲線の媒介変数としての と、グラフとしての は別の話です。同じ関数が つの顔を持っている、と見ておきます。

1 + tan²t = 1/cos²t を移項すると、右辺 1 の引き算という双曲線とそっくりな形が現れます。x = a/cos t、y = b tan t がその表示で、cos t の符号が右の枝と左の枝を分ける。指数関数で書く cosh と sinh も紹介し、cosh²t - sinh²t = 1 の確かめ、三角関数との対応、微分で入れ替わる性質まで扱いました。