二次曲線の接線の公式(楕円・双曲線・放物線の共通の形)
楕円 上の点 における接線は、次の式で書けます。
もとの式の を に、 を に置きかえただけ。この置きかえは楕円に限らず、二次曲線のすべてで通用します。
接点が楕円の上を一周するあいだ、接線はその点でだけ曲線に触れています。式の , に接点の座標を入れれば、その位置の接線が出てくる仕組みです。
置きかえの規則
どの二次曲線でも、次の対応で接線が作れます。
| に置きかえる | |
| に置きかえる | |
| に置きかえる | |
| に置きかえる |
乗は「片方を接点の値にする」、 次は「接点との平均にする」。この 行を覚えれば、 種類の公式を別々に覚える必要がありません。
円 なら 。双曲線 なら です。
放物線 は と の両方が現れます。、 なので
となります。
楕円で試す
上の点 における接線を求めます。
まず接点が曲線上にあることを確かめます。 なので、たしかに乗っています。
置きかえて代入します。
両辺を 倍して整理すると 、両辺を で割って です。
検算します。接点を入れると で、右辺と一致しました。
端の点は簡単になる
同じ楕円で における接線を求めます。 から 。長軸の端では、接線が縦の直線になります。
なら で 。短軸の端では横の直線。楕円の つの端は、いつも軸に平行な接線を持ちます。
双曲線で試す
上の点 における接線です。
確認すると 。乗っています。
整理して 、 倍して になります。
放物線で試す
上の点 における接線を求めます。 なので 。
したがって です。傾きが になりました。
微分でも確かめられます。 の両辺を で微分して 、。 を入れると で一致します。
傾きから接線を作る
接点ではなく傾きが与えられる問題もあります。 が楕円に接する条件は、代入して判別式を にすることで出ます。
双曲線 なら 、放物線 なら です。
傾きを つ決めると、接線は上下に 本引けます。 の符号が 本に対応する。楕円が原点について対称なので、平行な接線が必ず対になります。
傾きの例
が に接するときの を求めます。, , なので
よって です。判別式を立てて計算しても同じ値になりますが、公式を知っていれば 行で終わります。
曲線の外の点から引く
点 から に引いた接線を求めます。
この点を通る直線を と置きます。接する条件は なので 、。
接線は と の 本です。曲線の外にある点からは、いつも 本引けます。
軸に垂直な直線は の形で表せないので、その可能性を別に調べます。今回は が楕円と 点で交わるため、接線にはなりません。
接点を逆に求める
接線の式が分かっているとき、接点を出すこともできます。 に が接するとして、接点を とおきます。
接線の公式から で、これが与えられた式と同じ直線。係数を比べます。
第 式から 、第 式から 。最初に求めた接点と一致しました。
手順は 2 つに分かれる
接線の問題は、接点が与えられているかどうかで道が分かれます。
接点が分かっている
置きかえの規則で 1 行で書く
接点が分かっていなければ、傾きを文字で置いて判別式に持ち込む。どちらの形で問われているかを最初に見分けると、迷いません。












