楕円の方程式は円をつぶした形〜高校数学の二次曲線
円の方程式 を横と縦で別々に伸び縮みさせると、楕円の方程式になります。
のとき に戻るので、円は楕円の特別な場合。 が横の半径、 が縦の半径にあたります。
破線の円を横に引き伸ばし、縦に縮めたものが実線の楕円です。円が横 倍、縦 倍に変形したと見ると、式の形が納得できます。
式の作り方
の両辺を で割ると 。分母の つがどちらも です。
ここで横方向の分母だけを 、縦方向だけを に置きかえる。それだけで楕円になります。円と楕円は、分母が同じか違うかの差でしかありません。
長軸と短軸
のとき、横に長い楕円です。 軸方向の を長軸、 軸方向の を短軸と呼びます。
なら縦長になり、長軸と短軸が入れ替わる。どちらが大きいかを見て呼び名が決まるので、 が必ず長いわけではありません。
つの端点 と を頂点といいます。この 点を先に打ってから曲線をなぞると、図がゆがみません。
数を入れて描く
を考えます。分母が と なので、, 。
頂点は と の つ。横に長い楕円です。長軸の長さは 、短軸の長さは になります。
なら , で縦長。頂点は と です。
分母がそろっていない式
のように、右辺が でない形で与えられることもあります。両辺を で割って標準形に直します。
, で縦長の楕円。右辺を にするところから始める、という手順を先に決めておくと迷いません。
なら で , です。
媒介変数で表す
楕円上の点は、角 を使って次のように書けます。
代入すると となり、たしかに楕円の上に乗ります。
半径 の円で角 の位置を決め、そこから 座標をとります。 座標は半径 の円のほうから。 つの円を組み合わせた点が、楕円をなぞっていきます。
は原点と点を結んだ線の角度ではありません。あくまで媒介変数で、大きい円の上での角度にあたります。ここをとり違えると、面積や長さの計算でずれます。
媒介変数を使う例
, で表される曲線は、 です。, を に入れれば出ます。
なら 、 なら 、 なら 。 つの頂点を順に通っていきます。
を入れると 。楕円の式に代入して で確かめられます。
中心が原点にないとき
中心が にある楕円は、 を 、 を に置きかえた形になります。
平行移動の規則は円のときと同じ。 なら、中心 、横の半径 、縦の半径 です。
展開された形で与えられたら、平方完成で中心を割り出します。 を整理してみます。
から 、両辺を で割って
中心 、, の横長の楕円です。
円から楕円を作る変換
は、円 で , と置いた形。逆に見れば , という拡大です。
この見方は面積の計算に効きます。単位円の面積 が横 倍、縦 倍されるので、楕円の面積は 。 なら で円に戻ります。
の面積なら です。積分せずに出せます。












