媒介変数表示の例をたどる|高校数学の二次曲線と有名な曲線
曲線上の点の座標を、 と の関係式ではなく、 つの変数の式で書く方法があります。
この を媒介変数といいます。 を動かすと点が動き、その軌跡が曲線になる。時刻を入れると点の位置が返ってくる装置、と考えると分かりやすい。
を から まで進めると、点が楕円を一周します。曲線が「ある」のではなく、点が「動いて」できる。媒介変数表示はこの見方に立った書き方です。
直線
点 を通り、方向が の直線です。
が 増えるごとに だけ進みます。 を消すには を代入する。
点 を通り方向 なら , 。 を入れて 、整理して です。
円
半径 の円は、角度を媒介変数にとります。
から 。中心が なら , とずらします。
の範囲を に切ると上半分だけ、 なら右半分。範囲を指定できるのが媒介変数の便利なところです。
楕円
円の と に別々の係数を掛けます。
, を に入れて が出ます。
, なら です。
双曲線
と の代わりに と を使います。
を使うと 。
の符号で右側と左側の枝が分かれます。 なら右の枝、 なら左の枝です。
放物線
は を媒介変数にとると簡単になります。
代入すると で確かめられます。 が実数全体を動けば、放物線全体を覆う。
なら なので , です。
サイクロイド
円が直線の上をすべらずに転がるとき、円周上の 点が描く曲線です。
は円の回転角。 で原点にあり、 で 回転して の位置に戻ります。
と の関係式に直すことはできますが、非常に複雑になります。媒介変数のほうが素直に書ける典型例です。
アステロイド
半径 の円の内側を、半径 の円が転がるときの軌跡です。
などを代入すると 。 つのとがった角を持つ形になります。
リサージュ曲線
と の周期を変えて組み合わせると、閉じた模様が現れます。
と の比で形が決まる。 が簡単な整数比なら閉じた曲線になり、無理数比なら閉じません。
媒介変数を消す 3 つの手
問題では「 を消去して と の式にせよ」と問われることがあります。使う手はだいたい つです。
, なら 番目です。 が出ます。
, から と見ても同じ。双曲線でした。
範囲に気をつける
を消すと範囲の情報が落ちます。, から を消すと ですが、 が 以上に制限されていれば の半分だけです。
なら 。 を消した式だけを見ると、この範囲が見えなくなります。
消去したあとに「 と のとりうる範囲」を書き添える。答案ではここが採点の分かれ目になります。














