楕円の方程式から焦点の座標を求める - 高校数学の二次曲線
楕円の方程式が分かっていれば、焦点の座標は分母を引き算するだけで出ます。
大きいほうの分母から小さいほうを引き、平方根をとる。焦点は長いほうの軸に乗ります。
縦横の比が入れ替わると、焦点の乗る軸も入れ替わります。焦点はつねに長いほうの軸の上。円に近づく瞬間は 点が中心に集まります。
手順は 3 段
右辺を 1 にして標準形へ直す
分母の大小を見て、長いほうの軸を決める
大きい分母から小さい分母を引き、平方根をとる
段目を飛ばすと、 軸と 軸をとり違えます。分母の数字だけを見て機械的に引くのではなく、どちらが大きいかを先に確かめます。
横長の例
の焦点を求めます。分母は と で、 側が大きい。横長です。
焦点は と 。長軸の長さは 、短軸は になります。
縦長の例
では 側の分母が大きい。縦長なので焦点は 軸上です。
焦点は と 。 軸上の と書くのが、いちばん多い誤りです。
右辺が 1 でない例
の焦点を求めます。まず両辺を で割ります。
, で横長。 から焦点は です。
なら で縦長。 から焦点は になります。
つの分母の差が、そのまま です。青い部分の幅が焦点までの距離の 乗にあたります。引き算だけで焦点が決まる理由がここにあります。
中心が原点にないとき
なら、まず中心 を基準に を求め、そこから焦点をずらします。
を見ます。, で横長、。
中心が なので、焦点は 、つまり と です。中心からの相対位置で考えると間違えません。
展開された式から
の焦点を求めます。平方完成で標準形に直します。
から 、両辺を で割って
, で横長、。中心 から だけ横へ動かして、焦点は です。
離心率も同じ材料で出る
焦点までの距離 と長半径の比を離心率といいます。横長なら 。
なら 。 に近いほど円に近く、 に近いほど細長い形になります。
は円、 は放物線。楕円の離心率は必ず の範囲に入ります。
逆に焦点から式を作る
焦点が 、短軸の長さが の楕円を求めます。
短軸の長さが なので 。 から 。
焦点が 、長軸の長さが なら縦長です。 で 、 から 。式は になります。
確かめ方
焦点を出したら、短軸の端から焦点までの距離を測ると検算になります。横長なら、その距離がちょうど に等しくなるはずです。
で確かめます。短軸の端は 、焦点は 。距離は で、たしかに と一致しました。












