不等式の表す領域

方程式が曲線を表すのに対し、不等式は平面上の領域を表します。領域の問題は、どの部分が不等式を満たすかを図示することがポイントです。

直線による領域

直線 は平面を2つの領域に分けます。

直線の一方の側の領域を表す

直線のもう一方の側の領域を表す

どちらが の側かは、適当な点を代入して確認します。原点 を使うことが多いです。

例題1:直線による領域

の表す領域を求めます。

まず境界線 (つまり )を引きます。

原点 を代入すると なので、原点は領域に含まれません。

よって領域は、直線 の上側(原点を含まない側)です。

境界線は含むか

なら境界線を含む(実線で描く)。 なら境界線を含まない(破線で描く)。

「上側」「下側」の判定

の形なら の上側、 の形なら下側です。

円による領域

も平面を2つの領域に分けます。

円の内部を表す

円の外部を表す

連立不等式の領域

複数の不等式が同時に成り立つ領域は、各不等式の領域の共通部分です。

を同時に満たす領域を考えます。

軸より右側( 軸を含む)
軸より上側( 軸を含む)
:直線 の下側(直線を含む)

これらの共通部分は、3点 を頂点とする三角形の内部と周です。

領域の図示のコツ

境界線を描く(実線か破線か注意)

各不等式について、代表点を代入して領域を確認

共通部分を塗りつぶす

領域を図示する問題では、境界線が含まれるかどうかの区別と、共通部分を正確に求めることが大切です。