3次関数の決定問題:極値の条件から関数を求める
3 次関数の式が未知で、極値に関する条件だけが与えられている問題がある。「 で極大値 をとり、 で極小値 をとる 3 次関数を求めよ」のような形式だ。この手の問題では、3 次関数の一般形に条件を当てはめて連立方程式を解くことになる。
3 次関数の一般形
3 次関数は ()と表される。未知数は の 4 つなので、4 つの独立な条件があれば関数が一意に決まる。
極値の条件からは「」と「」という 2 種類の情報が得られる。極大と極小の 2 つの極値が与えられれば、条件は合計 4 つになり、ちょうど を決定できる。
例題 1
が で極大値 をとり、 で極小値 をとるとき、 を求めよ。
導関数は である。条件を整理すると、次の 4 つの方程式が立つ。
より 、 より
より 、 より
まず と の 2 式から を消去する。
辺々引くと となり、 が得られる。
を に代入すると、 より が出る。
次に と を使う。 なので となる。
より が得られる。
だから 。したがって 、、 となり、
検算の重要性
求めた関数が本当に条件を満たすか、必ず確認する。
, で確かに極値をとる
,
極大値 、極小値 が正しく再現されている。また なので、 が極大、 が極小になることも増減表から確認できる。
例題 2:極値の 座標だけが与えられる場合
「 が で極大、 で極小をとるとき、 を求めよ」のように、極値の 座標が与えられないこともある。
この場合、 が既知なので未知数は の 3 つだ。条件は と の 2 つしかないように見えるが、極大・極小の大小関係から ( の小さい方が極大なら正の係数)という条件が加わる。
として、
2 式から を消去すると 、つまり となる。 も出る。 のもとでは無数の解があるように見えるが、実はこの問題では の値を 1 つに決める追加条件( は定数項を固定するだけ)が不足している。
このように、条件の数と未知数の数が一致しない場合は をパラメータとして残すか、問題に追加条件がないか確認する必要がある。
が一意に決まる。極大値・極小値の 座標も与えられている問題。
をパラメータとして を表す。追加条件がなければ 1 つには定まらない。
別のアプローチ: から組み立てる
極値の 座標が であることがわかっているなら、 かつ だから、
と因数分解できる。ここから を展開して積分すれば が得られる。
たとえば例題 1 では、 と書ける。 なので、積分すると、
と を代入して と を求めれば、先ほどと同じ結果に到達する。この方法は連立方程式の本数を減らせるため、計算が楽になる場合がある。
3 次関数 が で極大値 、 で極小値 をとるとき、 の値はいくつか。
まとめ
3 次関数の決定問題は、極値の条件から連立方程式を立てて係数を求める手順で解ける。未知数 4 つに対して条件が 4 つ揃えば一意に決まる。 の因数分解から組み立てるアプローチも有効で、問題によっては計算量を減らせる。いずれの方法でも、求めた関数が元の条件を満たすかどうか検算することが大切だ。
f′(0)=c=0 である。f′(x)=3ax2+2bx+c に x=0 を代入すれば即座にわかる。