微分は速度を求める数学です.速度を数学では微分係数といい,微分係数を日常では速度といいます.
小学校と中学校の数学や理科は微分がないため,速度は
などと計算します. は物体の位置をあらわす関数で,上の式は
秒後から
秒後までの平均速度を求めています.この値は
秒後における瞬間速度ではありません.
秒後でなく,
秒後の位置を使えば平均速度も瞬間速度とみなせるかもしれない.
しかし 秒後のほうがもっと精度が高く,
秒後のほうがさらに精度が高くなりそう.
秒後と
秒後の間における平均速度は
です. は速度を計算するときの時間差です.時間差
を限りなく
に近づけると値は瞬間速度になります.この概念を微分といい,こうして求まる瞬間速度を微分係数といいます.