曲線外の点から接線を引く問題の解き方:数学Ⅱ微分

曲線 の接線を求める問題には、大きく分けて 2 つのパターンがある。1 つは「曲線上の点における接線」、もう 1 つは「曲線上にない点から引いた接線」だ。前者は基本公式に代入するだけで解けるが、後者はひと工夫が必要になる。

曲線上の点における接線(復習)

曲線 上の点 における接線の方程式は、次の公式で求まる。

たとえば 上の点 における接線なら、 より だから、

これは微分の基本問題であり、接点が最初から与えられているので迷うことは少ない。

曲線外の点から接線を引く問題

ところが「点 から曲線 に接線を引け」のような問題では、接点がわからない。与えられた点 は曲線上にないため、先ほどの公式にそのまま代入しても接線は得られない。

この種の問題では、接点を文字でおくのが定石だ。

解法の手順

接点を とおく。 上の点だから、 座標は になる。この接点における接線の方程式は、

整理すると、

この接線が点 を通るという条件を使う。, を代入すると、

よって だから となる。

のとき

接線は 。接点は で、確かに曲線上にある。

のとき

接線は 。接点は で、こちらも曲線上にある。

からは 2 本の接線が引けるという結果になった。曲線外の点から接線を引く場合、接線が複数本存在することは珍しくない。

なぜ接点を文字でおくのか

この解法のポイントは「接点の座標がわからないなら、文字で表して条件を立てる」という考え方にある。接線の方程式には接点の情報が含まれており、その接線が通過すべき点の座標を代入すれば、接点に関する方程式が得られる。

接点を とおく

接線の方程式を で表す

通過点の座標を代入して を求める

の値を接線の式に戻す

この手順は に限らず、 など、どんな関数でも同じように使える。

練習問題

から曲線 に引いた接線の方程式を求めよ。

接点を とおく。 なので、接点における接線は、

展開・整理すると、

この接線が を通るので、

のとき接線は のとき接線は となる。

から曲線 に接線を引くとき、接点の 座標として正しいものはどれか。

  • のみ
__RESULT__

接線 を通る条件は 、つまり なので が正解。

まとめ

曲線上の点が与えられているなら公式にそのまま代入すればよい。一方、曲線外の点から接線を引く問題では、接点を とおいて条件式を立てるのが基本戦略だ。 の方程式が 2 次になれば接線は最大 2 本、3 次関数なら最大 3 本引ける可能性がある。問題を見たとき「接点が曲線上か、そうでないか」を最初に判断することが、正しい解法を選ぶための第一歩になる。