1000 の約数は 16 個、全部足すと 2340(約数の個数と総和の求め方)
の約数は 16 個あります。全部足すと 、全部かけると 。どれも 1 つずつ書き出さずに出せます。
必要なのは素因数分解だけ。 という形が分かれば、個数も総和も総積も式で片づきます。
約数は指数の組で決まる
の約数を 1 つとると、かならず の形になります。 が持っていない素因数は、その約数にも現れないためです。
指数には上限があります。 は から まで、 も から まで。 を含む数は を割り切りません。
だから約数は の組と 1 対 1 に対応する。 が 4 通り、 が 4 通りで、 個になります。

マス目の 1 つ 1 つが約数です。 から まで、抜けも重複もなく並びます。
個数の公式
一般に と素因数分解できるとき、正の約数の個数は次のようになります[1]。
素因数ごとに指数を から まで選べるので、選び方は 通り。それを掛け合わせた数が約数の個数です。
を落とすのが最も多い誤りになります。指数が なら選べるのは の 4 通りで、3 通りではない。
素因数分解する
それぞれの指数に 1 を足す
全部掛ける
手順はこれだけ。あとは掛け算の練習です。
例:720 の約数の個数
です。指数は 、、 の 3 つ。
30 個あります。書き出して数えるより、はるかに速い。
例:素数のべきと 2 つの素数の積
なら 個。素数のべきでは、指数に を足すだけで終わります。
異なる素数 、 の積なら 個。、、、 の 4 つで、たしかに合っている。
なら 個です。 を数えると 9 個になります。
| 数 | 素因数分解 | 約数の個数 |
|---|---|---|
総和は展開すると出る
約数を全部足すときも、1 つずつ足す必要はありません。かっこの積を展開すると、約数が漏れなく現れます。
左のかっこから 1 つ、右のかっこから 1 つ選んで掛ける。組み合わせは 16 通りで、どれも の約数になります。
展開した項をすべて足したものが、そのまま約数の総和になる。 です。
総和の公式
各かっこは等比数列の和なので、次のようにも書けます。
分数の形は暗算に向きません。指数が小さいうちは、足し算のまま計算するほうが速い。
約数の個数も総和も、互いに素な 2 数に分ければ掛け算になる性質を持ちます[2]。
のとき が成り立つ。素因数ごとのかっこに分かれるのはこのため。
例:720 の約数の総和
でした。素因数ごとにかっこを作ります。
です。約数を 30 個書き出して足す作業が、3 つの数の掛け算に変わりました。
例:等比数列の和で書く
の約数の総和は 。指数が大きいときはこちらが速い。
なら になります。
を順に足しても 。どちらの道でも同じ値に着きます。
総積はペアで考える
約数を小さい順に並べ、両端から寄せていきます。いちばん小さい といちばん大きい 、次に小さいものと次に大きいもの。
どの組も、掛けると になります。 が約数なら も約数で、その 2 つがちょうど相手どうし。

の約数は 9 個で、組は 4 つと余りが 1 つ。真ん中の だけ、相手が自分自身になります。
総積の公式
組が 個できるので、総積は次の形になります[3]。
なら なので 。指数がちょうど整数になりました。
が奇数のときも式は同じです。指数が半整数になり、余った のぶんを埋めてくれる。
例:36 の約数の総積
の約数は の 9 個でした。
なので、半整数の指数が消えて になります。実際に 9 個を掛けても同じ値です。
の約数 なら 。掛けると で合っています[3]。
個数が奇数になるのは平方数だけ
ペアが作れなくなるのは、 と が同じ数になるときです。、つまり の場合。
これが起きるのは が平方数のときに限られます。そのとき約数はペア 1 組ぶんだけ足りず、個数が奇数になる。
約数がすべて 2 個ずつの組になる。 は平方数ではない
が 1 つ余る。 は平方数
公式の側から見ても同じです。 が奇数になるのは、すべての が偶数のとき。指数が全部偶数の数が平方数です。
例:約数がちょうど 3 個の数
とします。 は素数なので、 と書けるのは 1 つの因数が の場合だけ。
つまり素因数は 1 種類で、その指数が 。 の形に限られます。
などが該当する。約数はそれぞれ 、、 の 3 個です。
例:約数の個数から数を決める
なら、 か に分かれます。前者は 、後者は 。
と が、それぞれの代表になります。どちらも約数は 4 個。
なら と で、 か 。 と が例です。
| 指数の分け方 | の形 | |
|---|---|---|
| または | 、 | |
| または | 、 |
の正の約数は何個ありますか。
- 12 個
- 24 個
- 30 個
素因数分解さえ正しければ、あとは指数の足し算と掛け算だけ。約数を書き出す作業は、検算のときにとっておきます。












600=23×3×52 なので (3+1)(1+1)(2+1)=4×2×3=24 個です。12 は指数に 1 を足し忘れた値、30 は 720 の約数の個数にあたります。