n の 13 乗から n を引くと 2730 の倍数になる(フェルマーの小定理の応用)
は、 がどんな整数でも で割り切れます。 なら 。
です。この 5 つの素数がどこから来たのかが、問題の中身になります。
フェルマーの小定理
を素数とすると、どんな整数 についても次が成り立ちます[1]。
が の倍数でなければ、両辺を で割った形も使えます[2]。
が に戻る。この「戻る」性質が、大きな指数を扱うときの足場になります。
5 つの素数がどこから来るか
と書けます。素数 で割り切れるかを、 ごとに見ます。
が の倍数なら、最初の因数で割り切れて終わり。そうでなければ を調べます。
が を割るとしましょう。 と書けるので、。
つまり が で割り切れます。条件は が の約数であること、ただそれだけ。

の約数は の 6 個。 を足すと で、 だけが素数ではありません。
残る は互いに素なので、積の でも割り切れます。
例:n の 5 乗と 7 乗
なら、 の約数 に を足して 。積は です。
なら、 の約数 に を足して 。 が落ちて 。
なら の約数 から で、積は 。連続する 3 整数の積として知られる形と一致します。
| 式 | 指数から 1 引いた数 | 割り切れる数 |
|---|---|---|
例:n の 9 乗のとき
の約数は 。 を足すと で、 は素数ではありません。
残るのは で、積は 。 は の倍数になります。
指数が大きくなれば強くなる、とは限らない。 より小さい のほうが で、こちらが上回ります。
累乗の余りは周期でくり返す
を で割った余りを並べます。 ときて、 個目で に戻る。
戻ったあとは同じ並びのくり返しです[3]。周期が だと分かれば、指数は で割った余りだけを見れば足ります。
例:2 の 2024 乗を 13 で割る
は素数で はその倍数ではないので、 が使えます。
指数を で割ります。。
なので、答えは です。 個の掛け算をせずに済みました。
例:3 の 100 乗を 7 で割る
です。 なので、。
で、余りは 。
を で割る場合も同じ手順です。、、 で余りは 。
が使えるのは、 が の倍数でないときだけです。
が の倍数なら余りは最初から 。この場合は の形で押さえる。
例:一の位を求める
一の位は で割った余りです。 は素数ではないので、定理をそのまま当てられません。
代わりに周期を直接調べます。 の一の位は の 4 つでくり返す。
を で割ると余り なので、 の一の位は 。 も周期 で、余り から一の位は です。
は の周期 。ただし が並びに入らないので、 を で割った余り は 4 番目の にあたります。
周期は p - 1 の約数になる
となる最小の は、いつも とは限りません。 の約数のどれかになります。
を で割ると で周期は 。 の約数です。
だから で割った余りを見れば必ず正しく、周期がもっと短ければ計算がさらに楽になる。安全側は です。
検算のしかた
小さい指数で公式を試します。 で、。確かに に戻りました。
のほうは、 で 。 で割ると になり、割り切れています。
素数を集め忘れていないかも見ます。 の約数は 個で、 を足して素数になるのが 個。数が合っていれば拾い漏れはありません。
がすべての整数 で割り切れる最大の数はどれですか。
- 22
- 66
- 2310
が指数を割る素数を拾い、掛け合わせる。手順が短いので、指数が変わっても同じ道で答えまで進めます。












10 の約数は 1,2,5,10。1 を足すと 2,3,6,11 で、素数は 2、3、11 の 3 つです。積は 66 になります。22 は 3 を拾い落とした値、2310 は 11 以下の素数を全部掛けた値にあたります。