因数分解は何から始めればいいか?まず共通因数をさがす
を因数分解します。 の公式をさがす前に、 が両方の項にあることを見ます。
かっこの中が になりました。ここで 2 乗の差の形が現れます。
先に をくくらないと、 は表に現れません。共通因数を落としたまま進むと、そこで止まります。
共通因数は次の一手を連れてくる
なら が共通です。 と分かれます。
数の部分と文字の部分を別々に見ます。 と の最大公約数は 、 と に共通なのは 。

図では、たての長さが でそろっています。横の と を足せば、 という 1 つの長方形になります。
例:文字が 2 つある
の数の部分は と で、最大公約数は 。文字は と に共通する です。
は 2 乗と 1 乗で現れています。共通なのは低いほうの 1 乗。指数の小さいほうにそろえます。
例:かっこごとくくる
では、 が両方の項にあります。文字 1 つと同じように扱えます。
かっこの中を計算して になりました。 をひとまとまりと見るところが、置き換えの入口です。
例:先頭が負のとき
は でくくります。 です。
と書いても値は同じですが、かっこの先頭が負になります。 の係数を正にそろえておくと、あとの公式が当てやすい。
なら と直してから、 です。
例:係数が分数
は が共通です。 になります。
を前へくくると、かっこの中が整数係数になる。分数のままでも因数分解はできます。
手順は 4 段
上から順に試します。当たったところで、その先はまた 1 段目に戻る。
共通因数をくくり出す
項の数を数えて公式を当てる
同じ式が 2 か所にあれば置きかえる
文字が 2 つ以上なら次数の低い文字で整理する
くくり出したあとのかっこの中も、もう一度この手順にかけます。 の がその例です。
項の数で公式が絞れる
かっこの中がいくつの項でできているかを数えると、当てる公式が決まります。
| 項の数 | 当てる形 | 例 |
|---|---|---|
| 2 項 | 2 乗の差、立方の和と差 | 、 |
| 3 項 | 平方の形、たすきがけ | 、 |
| 4 項 | 2 項ずつ組む |
2 項なら か です。 は実数の範囲で分かれません。
3 項なら、まず の形かどうかを見ます。ちがえば、たすきがけへ進む。
例:2 項の式
は です。2 乗の差の形になっています。
なら、まず をくくって 。かっこの中が立方の差です。
例:3 項の式
は の形なので です。
は平方の形になりません。 と 、 と の組でたすきがけが当たります。
展開すると で、 の項が 。合っています。
例:4 項の式
には共通因数がありません。前の 2 項と後ろの 2 項に分けて組みます。
がまだ分かれます。ここでもう一度、手順の 2 段目に戻る。
が両方に現れるかどうかで決まります。組み方をまちがえると、共通のかっこになりません。
のように並べ替えても、 となり、同じ答えにたどり着きます。
最後まで分かれているか
かっこの中がまだ分かれる形なら、因数分解は終わっていません。
を で止めると、両方のかっこに が残ります。 が最後の形です。
先に をくくって とすれば、この形にまっすぐたどり着きます。共通因数を先にとる理由がここにもあります。
因数分解の答えは、これ以上分かれない形まで進めます。
かっこの中を見て、もう一度手順の 1 段目から当て直す。
展開して確かめる
分けたあとに展開すると、もとの式に戻るかどうかが見られます。
なら、後ろ 2 つを先に計算して 。展開して になり、もとの式と一致します。
項の数が合っているかだけでも、たいていの写しまちがいは見つかります。
すべての項が合うかを見る。時間はかかるが確実
などを両方に入れて値を比べる。速いが、たまたま合うことがある
よくある誤り
共通因数を最後に回すと、手数が増えるか、途中で止まります。
最後の 1 つは符号のとりちがえです。 を展開すると になります。
を因数分解するとどれになりますか。
を 2 項ずつ組むと、共通になるかっこはどれですか。
となり、 が共通です。 まで分かれます。
共通因数を先にくくると、残ったかっこが小さくなって公式が見えます。分けたあとはかっこの中を読み直し、これ以上進めないところまで戻ります。










まず 3x をくくって 3x(x2−4)、かっこの中が 2 乗の差なので 3x(x+2)(x−2) まで分かれます。2 番目は途中で止めた形。