定積分の上端と下端の入れかえと符号〜端が同じなら 0
は です。中身が何であっても、上端と下端が同じなら値は になる。
理由は定積分の定義にあります。 の不定積分を とすると、定積分は の差でした。
のところに を入れると です。同じものを引くので になる。
上端と下端を入れかえると符号が変わる
同じ定義から、もう 1 つの性質が読めます。 のほうは 。
引き算の順が逆になっただけなので、もとの値に をかけたものになる。
は入れかえても同じ式です。 となるので、これをみたす値は しかない。さきほどの結果が、符号の性質からも読める。
例 1:
下端が 、上端が で、下端のほうが大きい形です。定義どおりに の差を計算する。
向きをそろえた は です。符号だけが違う。
区間を左から右へ読むか、右から左へ読むか。それだけで答えの符号が変わります。
面積とは切り離して考える
定積分を面積として習うと、この符号のところで詰まる。面積は 以上の量なので、 という値を面積とは呼べません。
定積分が面積と一致するのは、 で、なおかつ下端が上端より小さいときだけ。条件が外れれば、定積分は面積から離れる。
面積のイメージは目安として持っておき、値そのものは で決まると考える。そうすれば、上端と下端が入れかわっても迷いません。
以上。区間の幅と関数の値から決まり、向きという考え方がない
負にもなる。 で決まり、下端と上端のどちらが大きいかで符号が変わる
例 2:区間の分割が順序を問わなくなる
区間を途中で切って足す公式は、切る点が区間の中になくても成り立ちます。
の差で書くと 。 が消えて が残ります。
この計算に という条件は 1 度も使っていません。 が より小さくても、 より大きくても、同じように消える。
符号の入れかえを認めたおかげで、大小を確かめずに式を組めるようになりました。
例 3:定数を決めるのに使う
をみたす と定数 を求めます。
両辺を で微分すると、左辺は になる。
のほうは微分では決まりません。ここで を代入する。
左辺は で 。右辺は です。
と の 2 つが答えです。上端と下端をそろえて左辺を にする、というのがこの型の決め手になる。
が の式に等しい、という形の問題では、 の代入が定数を決めます。
左辺が になるので、右辺の式に を入れたものを と置いた方程式ができる。
よくあるつまずき
のように下端が大きい式を見て、上端と下端を勝手に入れかえてしまう誤りがあります。
入れかえるときは符号も変える。 で、 をかけた形になります。
の値はどれですか。
のとき、 はどれですか。
上端と下端が入れかわると符号が変わるため、 です。 は に をかけたものになります。逆数の にはなりません。
上端と下端が同じなら 、入れかわれば符号が変わる。どちらも という引き算の形から読めます。












上端と下端が同じなので、中身を計算しなくても 0 です。F(5)−F(5) という同じものの引き算になります。130 は ∫05 を計算した値で、この問題では区間の幅が 0 になる。