値域を求める問題〜二次方程式が実数解をもつ条件に置きかえる
が になることはあるでしょうか。 とおいて、成り立つ があるかを調べます。
分母 の判別式は で負です。どんな でも にならないため、両辺にかけられます。
整理すると 、 で割って です。判別式は 。
実数の がありません。 になる は存在しないので、 は値域の外にあります。
値域は「その値をとる があるか」
値域とは、 がとりうる値の集まりです。ある が値域に入るかどうかは、 を定数と見た方程式が実数解をもつかどうかで決まります。
を文字のまま置いて、 について整理します。
についての二次方程式が現れました。この式が実数解をもつ の範囲が、そのまま値域になります。
y = f(x) の分母を消して整理する
x についての方程式と見る
実数解をもつ y の条件を書く
その条件を解いて値域とする
の係数が になる は別に見る
の の係数は です。 のとき、この式は二次方程式ではなくなります。
を入れると で 。実数解があるため、 は値域に入ります。
のときだけ、判別式が使えます。文字係数の方程式と同じ分け方です。
乗の差なので、展開せずに因数分解できます。 から 。
です。 もこの中に入っているため、値域は になります。

になる を求めると、 から です。 では 。
判別式が になる が、値域の端にあたります。そこで曲線が折り返している。
判別式が になる は、最大値または最小値を与えます。
ではその をとる がちょうど 1 つ。 になるとその をとる が消える。
例:
分母の判別式は で負なので、 になりません。両辺にかけて整理します。
の係数は です。 のときは で 、実数解があります。
のとき、 から 、。
もこの中にあるため、値域は です。
のとき 、両辺を 倍して 。最大値は でとります。
横線 を上下に動かすと、曲線と交わったり交わらなかったりします。交わる高さの集まりが値域です。
交点が 個から 個に減る高さが、ちょうど の にあたります。
例:条件つきの最大最小
のとき、 の最小値を求めます。 と は実数とします。
です。 とおくと 。
和が 、積が なので、 と は次の二次方程式の 2 解になります。
と が実数だという条件は、この方程式が実数解をもつことです。
から、最小値は 。等号は のときで、 から です。
をかけて の二次方程式にする。実数解をもつ が値域
和と積から の二次方程式を作る。実数解をもつ が値のとりうる範囲
どちらも「実数の が存在するか」を判別式で言いかえています。
分母が にならないことを先に見る
をかける操作は、分母が でないから許されます。 では分母の判別式が負なので、 の値によらず正でした。
分母が になる がある式では、その を除いてから進みます。 なら が前提です。
から 。判別式は で、 または になります。
を入れると なので、除いた値が答えに混ざる心配はありません。
よくある誤り
の係数が になる を落とすと、値域から 1 点だけ欠けます。
4 番目は のような条件がついた問題で起きます。実数解があるだけでは足りず、その解が範囲に入っているかまで見ます。
の値域はどれですか。
- は実数全体
で、 を別に調べるのはなぜですか。
- の係数が になり、二次方程式でなくなるから
- 判別式が になるから
- 分母が になるから
の係数 が になるため、判別式が使えません。 では となり、 で成り立ちます。
値域を直接さがすのではなく、その値をとる が存在するかに置きかえる。存在するかどうかは判別式で決まるので、値域が の不等式に変わります。










yx2−2x+y=0 と整理します。y=0 のときは x=0。y=0 では 4D=1−y2≥0 から −1≤y≤1 です。