絶対値のついた二次方程式……はずしたあとの答えが本当に解か
の は と同じ値です。 乗すれば符号が消えるため、絶対値をつけても変わりません。
と置くと、式全体が の二次方程式になります。
から 。ここから と を解きます。
は 、 は 。解は 4 個です。

グラフは 軸で折り返した形になります。 を に替えても値が変わらないため、交点も左右対称。
置き換えた は 以上
には という制限があります。負の が現れたら、そこからは が 1 個も対応しません。
を見ます。 から 、。
は という意味です。絶対値は負にならないため、これは落とします。
残る から の 2 個。 の解は 2 つでも、 の解は 2 個です。
t = |x| と置く
t の二次方程式を解く
負の t を落とす
|x| = t を解いて x に戻す
解の個数は 0 個から 4 個まで
正の 1 つにつき が 2 個、 につき の 1 個です。
| の解 | の個数 | 式の例 |
|---|---|---|
| 正が 2 つ | 4 個 | |
| 正が 1 つと 0 | 3 個 | |
| 正が 1 つと負が 1 つ | 2 個 | |
| と負が 1 つ | 1 個 | |
| 負だけ、または実数解なし | 0 個 |
は で です。使えるのは だけなので、 の 1 個。
の 判別式は です。 の段階で実数解がありません。
放物線と直線なら交点は 個までですが、折り返した形では 個まであります。谷が つあるためです。
の中に があるとき
では、絶対値の中が でも でもかまいません。 は という意味です。
から 、。 から 、。
解は 4 個。右辺が正の数だから、どちらの場合も生き残ります。
右辺が負なら解はありません。 は左辺が 以上なので、成り立つ がない。
の形は、 が正のとき の 2 通りに分かれます。
なら の 1 通り、 が負なら成り立つ はない。
場合分けで解く
置き換えが使えるのは、絶対値の中と外が同じ文字でそろっているときです。 のようにずれていると、場合分けに切り替えます。
を解きます。 の符号で 2 つに分ける。
のとき です。
から 。ただし今は の場合を見ているため、 は使えません。
のとき です。
から 。 なので は落ちます。
答えは と の 2 個です。
範囲に合うかを必ず見る
場合分けで求めた値は、その場合の範囲に入っているものだけが解になります。上の例では 4 つの値のうち 2 つが落ちました。
範囲を確かめずに全部並べると、成り立たない値まで答えに混ざります。 をもとの式に入れると で、 になりません。
と しかない式に使う。 を落とさなければよい
絶対値の中身がずれている式に使う。求めた値が範囲に入るかを毎回見る
例:右辺にも がある
を解きます。左辺は 以上なので、まず が必要です。
の符号で分けます。 または のとき、中身は 以上。
です。 は に、 は に入っているため、どちらも残ります。
のとき、中身は負なので 。
のうち、 に入るのは だけ。答えは の 3 個です。
よくある誤り
が負のときに落とし忘れる形と、場合分けの範囲を見ない形の 2 つが多い。
最後の 1 つは値が変わります。 で比べると、 に対して 。
の実数解は何個ですか。
- 4 個
- 2 個
- 3 個
の実数解はどれですか。
から で です。 は にあたり、この からは が対応しません。残るのは 。
絶対値をはずすところまでは、置き換えでも場合分けでも進みます。はずしたあとに、 か、場合分けの範囲かを見る。この一手を落とすと、答えの個数がずれます。










t2−5t+6=0 から (t−2)(t−3)=0 で t=2, 3 です。どちらも正なので x=±2, ±3 の 4 個になります。