二次方程式の重解はいつ現れるか?判別式が 0 になる場合を調べる
の左辺は です。積が になるのは のときだけなので、解は の 1 つ。
判別式を計算すると になります。この を重解と呼びます。
解の公式で書くと です。 の後ろが なので、 をとっても をとっても同じ値になる。
2 つの解が重なっている
解の公式は と読めます。 の部分が、2 つの解が離れる幅。
が小さくなるほど幅は縮み、 で になります。2 つあった解が、 の 1 点に集まる。
重解の値は、判別式を計算しなくてもこの式で求められます。 なら 。

を大きくしていくと、 軸と交わる 2 点が近づきます。 で重なり、それより大きいと交わらなくなる。
グラフの言葉では「接する」といいます。放物線が 軸に触れて、越えない状態。
放物線が 軸を横切る。交点は 2 個で、その間だけ が負になる
放物線が 軸に触れるだけ。交点は 1 個で、 は 以外で正
例:重解になる を求める
が重解をもつ をさがします。 から 。
のとき で、重解は です。
のとき で、重解は 。
を求めただけでは答えになりません。「重解をもつときの解も求めよ」と続く問題が多いため、 まで書きます。
D = 0 とおいて k の方程式を解く
k の値をそれぞれ求める
各 k に対する重解 -b/2a を書く
例:判別式が偶数の形
を見ます。 の係数が と偶数なので、 を使います。
から です。 の 2 乗どうしが消えて、一次方程式になりました。
を入れると 。重解は です。
例: の係数にも文字がある
では、 の場合を先に分けます。
なら で の 1 個。ただし一次方程式なので、これは重解ではありません。
のとき から 、 です。
なら で重解 。 なら で重解 。
「解が 1 個」と「重解をもつ」は、同じ意味ではありません。
一次方程式の解も 1 個。重解は二次方程式で になったときの言い方。
例:放物線と直線が接する
と が接する を求めます。接するとは、共有点が 1 個ということ。
2 式から を消します。
から です。接点の 座標は 、 座標は 。
直線を上下に動かすと、放物線から離れたり、触れたり、突き抜けたりします。触れる位置がただ 1 つ。
連立してできた二次方程式の判別式が、そのまま共有点の個数を決めています。
因数分解から見る
重解をもつ二次式は、 の形に書けます。逆に、この形なら必ず重解です。
平方完成した形で、後ろの定数が になる条件が 。つまり です。
なら で、重解は になります。
| 、重解 | |
| 、重解 | |
| 、重解 | |
| 、重解 |
の係数が でないとき、重解は で が効きます。 なら 。
よくある誤り
を求めて満足し、重解そのものを書かずに終わる形が多い。問題文の最後を読み直します。
3 番目は数え方の問題です。重解のときの実数解は 1 個と数えます。
が重解をもつ はどれですか。
- だけ
の重解はどれですか。
です。左辺は と書けるので、 からも同じ値になります。
判別式が になるのは、2 つの解が 1 点に重なるときです。 を求めたら、 に戻して解の値まで書きます。











4D=k2−(k+6)=k2−k−6 です。(k−3)(k+2)=0 から k=3, −2 になります。