ヘグセス米国防長官が自律戦の四つ星司令部の新設を表明
2026年10月1日 08:18
ヘグセス米国防長官は 9 月 30 日、バージニア州クアンティコの海兵隊基地で「戦力の現状」と題した演説を行い、無人機やロボットを使った戦いを軍全体に広げる「自律戦司令部」を新設すると表明した [1][2][3]。2027 年 10 月 1 日の設立を目標に、人員や予算、調達の権限を持つ四つ星の機能別統合軍とする計画で、必要な立法を議会に求める [1][4]。
聴衆は現役の中堅の下士官(E-6)と大尉級の将校(O-3)で、国防総省は、改革を現場で担う層に長官が直接説明したとしている [1][3]。1 年前の 2025 年 9 月には、同じクアンティコに数百人の将官を集めて演説していた [3][5]。
司令部の発足までは、3 か月前に置かれた無人システムの統括部門が「アジャンクール計画」として準備を進め、国防イノベーション・ユニットのオーウェン・ウェスト局長が最高経営責任者、海軍特殊部隊シールズの上級上等兵曹が最高執行責任者を務める [2][4]。司令官には四つ星の将官がまもなく指名される見通しで、演習や、できる場合は実戦で装備を試し、使えるものを急いで広げるという [2][4]。長官が 30 日付で出した覚書は、変化を急ぐ理由を次のように書いている [4]。
急いで変わる必要がある。調達とドクトリンの切り替えに 10 年をかける余裕はない。先延ばしは米国人の命を危険にさらす。
U.S. Department of War(Project Agincourt - Pathway to the Autonomous Warfare Command)
演説では、提携する大学で将校の候補を育てる新たな士官候補生の制度、基地の電源を自前でまかない、レアアースや半導体などの供給網を国内に戻す「フォートレス・アメリカ」、州に誘致を競わせる新たな大規模基地、宗教を担当する部局、将来の技術の優位を探る「メリディアン計画」もあわせて打ち出した [1]。国防総省は、この 6 つが今後何年にもわたって省の方向を決めるとしている [1]。
ヘグセス氏はまた、トランスジェンダーの人や太り過ぎの人、ひげを生やした人を軍に望まないとして、「多様性は私たちの強さではない。団結こそが強さだ」と語った [5]。米軍には現役の将官が 800 人を超えており、ヘグセス氏は肥大した将官の層を細らせるとして、すでに 1 割を減らし、2 割をめざすと述べていると NPR は伝えている [3][5]。BBC は提携先の CBS の集計として、就任以来、統合参謀本部議長を含む少なくとも 20 人の将官や文官の幹部が解任されるか職を離れたと報じた [5]。
民主党のマーク・ケリー上院議員は、ヘグセス氏が軍の最上層から優れた指導者を追い出していると批判し、公民権団体は黒人や女性の昇進を妨げていると訴えている [5]。国防総省は、昇進で肌の色や性別を考慮することはないとしてきた [5]。
参考文献
- [1]U.S. Department of War(Secretary Hegseth Announces Six Major Initiatives at Quantico Speech)
- [2]Military Times(Hegseth announces new four-star command for autonomous warfare)
- [3]NPR(Leaning into culture war flashpoints, Hegseth says he has transformed U.S. military)
- [4]U.S. Department of War(Project Agincourt - Pathway to the Autonomous Warfare Command)
- [5]BBC News('Clowns out, cowboys in,' says Hegseth as a fifth of generals and admirals are fired)