「焼肉きんぐ」のアプリから約 1079 万件の会員情報が流出
2026年10月6日 14:43
外食チェーン「焼肉きんぐ」を運営する物語コーポレーションは 10 月 5 日、公式アプリの会員管理システムが第三者から不正アクセスを受け、会員の情報が漏れたと発表した [1]。アプリに登録されている 1080 万 8784 件のうち 1078 万 8963 件が漏れ、会員番号のほか、アプリに登録した氏名とメールアドレス、電話番号が含まれる [1][2]。
同社によると、不正アクセスは 2 日に見つかり、すぐに通信を遮断して防御の措置をとったものの、翌 3 日に会員の情報が漏れていたことを確認した [1]。ログイン用のパスワードや生年月日、性別、郵便番号、保有ポイントを含む店舗の利用履歴は漏れておらず、クレジットカードなどの決済情報はもともと同社が持っていないという [1]。漏れた情報が不特定多数に公開されたり不正に使われたりした事実はいまのところ確認されておらず、アプリは防御の措置を講じたうえで提供を続け、同社が運営するほかのブランドのアプリにも同じ措置をとった [1]。
原因や侵入を許した経緯は詳しく調べている最中で、同社は開発会社などの協力を得て監視の体制を強め、個人情報保護委員会への報告や警察への被害届の提出も進めている [1][2]。会員に向けては次のように注意を呼びかけ、同社からパスワードやクレジットカードの情報を尋ねることはないとしている [1]。
今回漏えいした個人情報が、なりすましメールやフィッシング詐欺等に悪用される恐れがございます。不審なメール、SMS、お電話等には十分ご注意いただき、身に覚えのないリンクや添付ファイルを開かないようお願い申し上げます。
物語コーポレーション(『焼肉きんぐ』公式アプリ 会員管理システムへの第三者からの不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫び)
同じ 5 日には大和証券も、インターネットでの問い合わせの管理を委託しているスカラコミュニケーションズのサーバーが侵害され、問い合わせをした顧客約 11 万人の氏名やメールアドレス、口座番号などを含む約 22 万件の情報が流出した可能性があると発表した [3][4]。サーバーへの侵害は 2 日夜から 3 日朝にかけてで、大和証券は流出した情報で証券口座に入ったり取引したりすることはできず、5 日の時点で関連が疑われる不正な取引も見つかっていないと説明している [3]。読売新聞によると、大阪公立大学でも学生証の顔写真など 13 万人以上の個人情報が漏れている [4]。ヤマト運輸の代金後払いサービスへの不正アクセスや、日本経済新聞社へのサイバー攻撃となりすましメールの送信も相次いで明らかになった [5]。
参考文献
- [1]物語コーポレーション(『焼肉きんぐ』公式アプリ 会員管理システムへの第三者からの不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫び)
- [2]Security NEXT(「焼肉きんぐ」アプリの会員情報が流出 - 原因など詳細を調査)
- [3]Security NEXT(委託先で侵害、問い合わせ顧客の情報が流出か - 大和証券)
- [4]読売新聞(相次ぐ個人情報漏えい、大和証券は顧客11万人分の口座番号含む22万件…大阪公立大は学生証の顔写真など13万人以上)
- [5]piyolog