沖縄県警が普天間所属の米兵を強盗殺人容疑で逮捕、那覇のホテルで女性が死亡
2026年10月4日 10:16
那覇市若狭のホテルで 3 日、那覇市に住む 39 歳の女性が殺害され、財布などが奪われた事件で、沖縄県警は 4 日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)所属の海兵隊上等兵デビン・バラード容疑者(20)を強盗殺人の疑いで緊急逮捕した [1][2]。県警によると、上等兵は「私は知りません」と容疑を否認している [1][3]。
逮捕容疑は、3 日午前 2 時 10 分ごろから 4 時すぎにかけて、ホテルの一室で女性を殺害し、財布やリュックサックを奪った疑いで、死因や詳しい経緯は県警が調べている [1][4]。
3 日の早朝、退室の時間を過ぎても部屋から出てこないのを不審に思ったホテルの従業員が合鍵で中に入り、呼吸をせずに倒れている女性を見つけて 119 番し、消防から警察に 110 番があった [5]。防犯カメラには男性とみられる人物がホテルの出入り口から立ち去る姿が写っており、県警は現場の状況などから強盗殺人事件と断定して、女性と一緒に部屋に入った男の行方を追っていた [4][5]。
県警はその日のうちに島尻哲也刑事部長をトップとする 197 人態勢の特別捜査本部を那覇署に置き、防犯カメラの映像に残っていた、頭をそり上げて両腕に入れ墨があるという男の特徴を手がかりに捜した [4]。同日午後 11 時半ごろ、沖縄市の歓楽街を一人で歩いていた上等兵を捜査員が見つけて職務質問し、沖縄署への任意同行を求めたうえで緊急逮捕している [3][4]。
上等兵が所属する普天間飛行場は、那覇市の北東約 10 キロにある宜野湾市の中心部に位置する海兵隊の航空基地で、第 3 海兵遠征軍第 1 海兵航空団の第 36 海兵航空群の拠点だ [7]。県警が基地の外で逮捕したため、身柄は日本側にあり、引き渡しをめぐる問題は起きていない [1][4]。県警は米軍の捜査機関と連携して調べを進めるとしている [1]。
日米地位協定は、公務中の行為については米側に第一次の裁判権を認め、公務外の犯罪は日本側が裁くと定めているが、日本で裁かれるべき容疑者でも、米側が先に身柄を確保した場合は検察が起訴するまで日本側に引き渡されない [6]。1995 年の沖縄米兵少女暴行事件では米兵 3 人の身柄が起訴の前に引き渡されずに大きな問題となり、2008 年には北谷町で、万引きをして店員に取り押さえられた海兵隊員の家族の少年を、海兵隊の憲兵隊が駆けつけた警察官に引き渡さずに基地へ連れて行き、沖縄署が捜査妨害だと反発した [6]。協定は 1960 年に結ばれて以来、運用の見直しだけで、条文は一度も改められていない [6]。
参考文献
- [1]熊本日日新聞(強盗殺人容疑で米兵逮捕、那覇 普天間所属、ホテルに女性遺体(共同通信))
- [2]琉球新報(【速報】米兵逮捕、那覇ホテル強盗殺人事件 普天間所属の海兵隊員)
- [3]琉球新報(米兵「私は知りません」と容疑否認 那覇のホテル強盗殺人)
- [4]沖縄タイムス(強盗殺人容疑で逮捕された米兵「私は知りません」 那覇市のホテルで女性殺害し財布など奪った疑い)
- [5]東京新聞(那覇のホテルで39歳女性遺体 強殺事件で捜査、男性の行方追う)
- [6]ウィキペディア(日米地位協定)
- [7]ウィキペディア(普天間飛行場)