ポーランドの学校で刃物による事件が相次ぐ、警察は 1 万校以上を点検
2026年10月11日 02:48
ポーランドで今週、学校で刃物による事件が 3 件続いた [1][2][3]。8 日にはワルシャワの北東約 60 キロにあるレシュチドゥウ・ノビニの小学校で、この学校の元児童の 15 歳の少年が校長を含む職員 3 人を刃物で襲い、用務員の女性が亡くなった [2]。トゥスク首相によると、少年は襲撃を配信するためのカメラを頭に着けていたという [1]。
その前日の 7 日には、約 50 キロ離れたオストロウェンカの職業高校で、在校生の 19 歳の男が生徒 4 人と教師 2 人、通りがかりの 2 人の計 8 人にけがをさせている [2]。コルネルク国家検事長が放送局 TVN に語ったところでは、男のリュックには手製の爆発物が入っており、煙が上がり始めたところを教師と生徒が窓の外へ放り出した [2]。
10 日には首都ワルシャワの専門学校で、この学校の 1 年生の 21 歳の女が書類を出しに来ていた 17 歳の女性を刃物で襲い、助けに入った 24 歳の女性ら計 3 人がけがをした [3]。女は学校の職員に刃物を取り上げられて取り押さえられ、その場で逮捕されている [3]。女と襲われた女性に面識はなく、警察は計画した犯行ではないとみており、ここ数日の事件とも結びつけていない [3]。
事件が続いたことを受けて、警察は 9 日に全国の 1 万を超える学校を点検し、ネットで襲撃をほのめかしたり武器を持っていたりした 10 代を中心に少なくとも 10 人を拘束した [1]。この日にさらに襲撃が計画されているといううわさが SNS で広がり、首都周辺のマゾフシェ県では子どもを登校させない親が相次ぎ、全国で 50 校が授業を取りやめている [1][4]。
ノバツカ教育相は 9 日の記者会見で、来週、教師が生徒や保護者と危機への備えや気になる兆しへの向き合い方を話し合うよう求め、事件をまねる危険についての教材も用意したと説明した [4]。会見では、うわさの広がり方について次のように訴えている [4]。
昨日から私たちが目にしてきたのは、偽情報の波だった。慎重な情報の伝え方をお願いし、呼びかける。
ポーランド教育省(Bezpieczeństwo w szkołach. Minister edukacji apeluje o rozmowę z uczniami i rodzicami)
同席したキェルビンスキ内相は、事件どうしのつながりや、ネット上の「チャレンジ」との関係を示す確かな情報はないとしたうえで、親たちに情報を確かめてから行動するよう呼びかけた [4]。事件は政治の争いにも広がり、トゥスク首相は、ナブロツキ大統領が今年、ネット上の有害な情報を遮断する政府の法案に拒否権を使ったことを批判している [1]。大統領は表現の自由を脅かす「オーウェル的」な措置だとして拒んでいたが、与党連合は 8 日夜、下院で法案の新しい案を急いで可決し、上院に送った [1]。
参考文献
- [1]Notes from Poland(Polish police detain more teens following school knife attacks amid fears of further incidents)
- [2]Notes from Poland(One person killed in second school knife attack in Poland in two days)
- [3]TVN Warszawa(Warszawa. Atak nożowniczki na Mińskiej)
- [4]ポーランド教育省(Bezpieczeństwo w szkołach. Minister edukacji apeluje o rozmowę z uczniami i rodzicami)