南アフリカ警察の副長官が懲戒審問の場で辞職、「不名誉除隊」の扱いに
2026年10月13日 14:41
南アフリカ警察で犯罪捜査を担当する副長官だったシャドラック・シビヤ中将(59)が 12 日、自身の懲戒審問の場で代理人を通じて辞表を出し、警察を去った [1][2]。警察は、懲戒手続きの最中の辞職だとして「不名誉除隊」の扱いにすると発表している [2][3]。
シビヤ氏は 3 週間前に逮捕され、16 歳の少女への性的グルーミング(性的な目的で子どもを手なずける行為)と 18 歳の女性への性的暴行の罪に加え、人身取引の罪にも問われて勾留が続いている [1][3]。本人は起訴内容をいずれも否定し、18 歳の女性とは合意のうえだったと主張する [1]。ヨハネスブルクのランドバーグ治安判事裁判所は 13 日に保釈を認めるかどうかを判断する予定で、シビヤ氏は初めて中将の肩書を持たずに法廷に立つ [4][5]。
シビヤ中将に対する懲戒審問はけさ開かれ、手続きが始まった直後に代理人が辞職を申し出た。元幹部は辞職の時点で懲戒手続きの対象だったため、その離職は不名誉除隊とみなされる。
SABC News(SAPS says Sibiya's resignation is a 'dishonorable discharge')
警察と犯罪組織の癒着をめぐる疑惑の中で、シビヤ氏の名は以前から取り沙汰されている [1][5]。2025 年 7 月、クワズール・ナタール州のムクワナジ警察本部長が、犯罪組織が司法や警察に入り込んで捜査に介入していると告発し、ラマポーザ大統領は元判事のマドランガ氏が率いる調査委員会を設けた [2]。シビヤ氏は同州の政治的な殺人を捜査する特別班の解体に関わったとされ、昨年から停職となっていた [1][2]。
懲戒手続きで問われていたのは、マドランガ委員会の審理から浮かんだ 7 件の不正行為である [6]。犯罪組織の一員とされる実業家ブシムジ・マトララ氏から、2024 年に現金計 80 万ランドとインパラ 20 頭を受け取ったことなどが含まれ、労働法の専門家は、辞職しても内部の調査や審問が止まるとは限らないと指摘している [1][6]。
警察ではマセモラ長官も停職中で、ディンパネ中将が長官代行を務めており、最高幹部の 2 人が指揮から外れた状態が続く [2]。マドランガ委員会は 11 月 16 日に最終報告をまとめる予定だ [2]。
37 年前に警察に入ったシビヤ氏は、汚職を捜査する「スコーピオンズ」などで要職を担ってきた [5]。ハウテン州の特別捜査局「ホークス」の責任者だった 2015 年には、ジンバブエの容疑者を不法に引き渡した事件に関与したとして解任されたが、労働裁判所は解任を不当と判断し、2022 年に復職を命じていた [2]。
参考文献
- [1]BBC News(Shadrack Sibiya leaves SAPS: Dishonourable discharge for South Africa's deputy police chief)
- [2]TimesLIVE(Police leadership turmoil deepens as Lt-Gen Sibiya resigns)
- [3]SABC News(SAPS says Sibiya's resignation is a 'dishonorable discharge')
- [4]SABC News(Sibiya's bail battle continues at the Randburg Magistrate's Court)
- [5]Daily Maverick(Sibiya kills his career: From corruption buster to alleged sex predator to ‘dishonourable’ quitter)
- [6]TimesLIVE(Sibiya has not dodged disciplinary hearing probe, say labour experts)