辺野古移設に反対する市民団体が古謝知事の就任後初めての集会を開催
2026年10月3日 22:55
米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対する市民団体「オール沖縄会議」は 3 日、移設先のキャンプ・シュワブがある辺野古のゲート前で集会を開いた [1]。移設を容認する古謝玄太知事が 9 月 30 日に就任してから初めての集会で、主催者の発表では住民など 600 人を超える人が集まり、「辺野古 NO」と書かれたプラカードを掲げた [1][2]。
会議は集会の冒頭で声明を出し、普天間の危険をなくすことは県民に共通する願いだとして「今こそ沖縄の尊厳を守るため、団結を強める時だ」と訴えた [1]。前知事の玉城デニー氏は、集会に次のメッセージを寄せている [1]。
辺野古反対の県民の強い意志がある限り、県内移設は絶対に実現しないと確信している。
東京新聞(辺野古移設反対派、現地で集会 容認の古謝知事就任後初)
古謝氏は 9 月 13 日の知事選に自民党や日本維新の会、国民民主党、公明党沖縄県本部などの推薦を受けて立ち、現職だった玉城氏を破った [3]。得票は知事選で過去最多の 42 万 3124 票に上り、県内 41 市町村のうち 40 で最も多く票を集めた [3]。辺野古への移設は「普天間の危険性除去の現実的な解決策」だとして容認しており、自民党が推す知事のもとでの県政は 12 年ぶりとなる [2][3]。本土復帰の後に生まれた知事は県政史上初めてで、就任時の 42 歳は歴代で最も若い [2]。
玉城前県政を含むこれまでの県政運営を引き継ぐとしながらも、古謝知事は就任会見で、辺野古の新基地建設を止める取り組みを担ってきた県の「辺野古新基地建設問題対策課」を 10 月 1 日付で廃止し、基地対策課の中に「早期返還対策室」を設けると表明した [2][4]。県は 1 日から、廃止した課のホームページと課が作った短い動画の公開を止め、玉城前県政の事業で開いた SNS のアカウントも閉じている [5]。
米陸軍のミサイルシステム「タイフォン」と高機動ロケット砲システム「ハイマース」を嘉手納基地に保管する計画については、古謝知事は同じ会見で、保管の理由や期間について十分な説明がないと指摘したうえで、国に「地元の声に真摯に対応していただきたい」と求めた [4]。
普天間をめぐっては 1996 年に日米が移設を条件とする返還で合意し、辺野古では 2018 年 12 月に埋め立て区域への土砂の投入が始まった [6]。2019 年 2 月の県民投票では反対が 7 割を超えたものの、地盤改良工事の承認をめぐる国と県の裁判は 2024 年 2 月に最高裁で県の敗訴が確定している [6]。防衛省は 2019 年 12 月の時点で、完成までに 12 年かかり、普天間の返還は 2030 年代にずれ込むとの見通しを示していた [6]。
参考文献
- [1]東京新聞(辺野古移設反対派、現地で集会 容認の古謝知事就任後初)
- [2]沖縄タイムス(古謝玄太知事県政が始動「県民と一緒に沖縄を前に」 県政史上初の日本復帰後生まれで最年少42歳 経済振興策や基地対策に注目集まる)
- [3]ウィキペディア(古謝玄太)
- [4]琉球新報(辺野古対策課を10月廃止 古謝知事「早期返還対策室」設置へ 基地政策の転換示す 就任会見)
- [5]琉球新報(辺野古課HP公開停止に疑問 沖縄県「新基地反対見直す」 SNSも閉鎖)
- [6]ウィキペディア(普天間基地移設問題)