ネパールの鉄砲水でマナスルのトレッキングルートが寸断、外国人 100 人以上が足止めに
2026年10月13日 15:53
ネパール中部のゴルカ郡で 11 日未明、ブディ・ガンダキ川の上流で川がせき止められたあとに鉄砲水が起き、泥や土砂が橋や家屋、トレッキングの道を押し流した [1][2]。ヒマラヤの高峰マナスルを巡る人気のトレッキングルートでは道の一部が失われ、外国人のトレッカー 100 人以上が取り残され、当局は 12 日までに外国人 12 人を含む 321 人を救助している [1]。
マナスル保全地域事業の担当者ブワン・ラジ・オジャ氏はロイター通信に、ルートの各地でトレッカーが足止めされていると語り、沿道の飲食店や宿は安全だと説明した [1]。
洪水のために引き返したいトレッカーは救助しなければならない。トレッキングを続けたい人は、安全な場所から続けることができる。
Al Jazeera(More than 100 foreign trekkers stranded by floods in Nepal’s Gorkha region)
チュムヌブリ村では、ジャガトとサレリの 2 集落を結ぶ歩道が流されて孤立し、マナスル地域を訪れていた観光客 100 人あまりがジャガトから動けなくなった [3]。サレリにも労働者や水力発電所の職員を含む約 70 人がとどまり、ヘリコプターで食料が届けられている [3]。ジャガトにいるバングラデシュ人のトレッカーはトルコのアナトリア通信に、電気が止まって外との連絡も途絶え、食料が少しずつ尽きつつあると話した [1]。滞在が延びてビザが切れることを心配する観光客もおり、政府は観光客を救助するヘリコプターに飛行の許可を求めないことにしている [6]。
国の防災当局によると、今回の洪水による死者の報告はないものの、住民 5 人と連絡が取れず、200 棟を超える家屋が流された [1][2]。ネパール独立発電事業者協会の初期の調べでは、川沿いで建設中の水力発電所 4 か所が被害を受け、出力 34 万 1000 キロワットのブディ・ガンダキ水力発電所は工事用の主な宿営地を失ったという [5]。
国家災害リスク軽減管理庁のダルマラジ・ウプレティ長官によると、当局は 11 日午前 6 時 20 分ごろに洪水の情報を受け、その 20 分後には下流の地域へ携帯電話のショートメッセージで警報を送った [4]。下流のアルガートでは約 5 メートルの危険水位に対して水位が 8.3 メートルまで上がり、橋も流されたが、長官は、警報を信じて高台へ逃げた住民が多かったことで命が守られたとみている [4]。原因については、上流で雪崩か地滑りが川をせき止め、それが崩れて水が一気に流れ下った可能性があるという [4]。
ブディ・ガンダキ川はトリスリ川の支流で、8 月には同じ水系の別の支流で氷河の崩落による洪水が起き、1457 人が亡くなっている [1]。ゴルカ郡の当局は川沿いの下流の住民に避難を求めており、ネパール軍は 13 日も救助を続ける [1]。
参考文献
- [1]Al Jazeera(More than 100 foreign trekkers stranded by floods in Nepal’s Gorkha region)
- [2]The Himalayan Times(Five missing, 47 rescued after Budhi Gandaki flood in Gorkha)
- [3]The Kathmandu Post(Flood cuts off two villages along Budhigandaki in Gorkha)
- [4]The Kathmandu Post(SMS alerts helped avert loss of life in Budhi Gandaki floods, says disaster management chief)
- [5]myRepublica(Budhigandaki flood damages four hydropower projects, sweeps away camp and equipment)
- [6]myRepublica(Tourists stranded in Gorkha’s Chum Valley)